世界の宗教がAI技術を取り入れようと模索 AIを超えられないと思っている宗教者は猛省が必要
2021.10.22
京都の高台寺で説法を行なっているアンドロイド観音「マインダー」。画像:tera.ken / Shutterstock.com
《ニュース》
世界の宗教が宗教家による説法の代わりに、AI技術による説法を導入しようとしていると、英BBCがこのほど報じました。
《詳細》
BBCの報道によると、ある英国国教会の教会には、「SanTO」という名前のロボット礼拝コンパニオンがいて、約2000年分のカトリック信仰の知識がプログラミングされています。礼拝に来た信者が相談をすると、SanTOはプログラムされている知識に従って説法をします。ほとんどの人が「人間の神父がいい」と言う一方で、「神様に近づけるものなら、それはいいものだ」という人もいると言います。
同じようなことが、日本の寺院でも行われています(上写真はそのAIロボット)。他にも、ムスリム向けの礼拝アプリやカトリック教徒用のスマート・ロザリオ、「ロボ・ラビ(ユダヤ教聖職者)」というアルゴリズムなども開発されています。
BBCの記者は、「AIに信仰を傾けすぎることに危険はないのか」と疑問を提起。ケンブリッジ大学AI研究フェローのベス・シングラー博士は、「AIは頻繁に『人工知能』ではなく『人工ばか』になります」と答え、AIを信じすぎることには慎重になるべきだと指摘しています。
《どう見るか》
「自由・民主・信仰」のために活躍する世界の識者への取材や、YouTube番組「未来編集」の配信を通じ、「自由の創設」のための報道を行っていきたいと考えています。
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