英研究所、親中派のSNSアカウントのネットワークを再発見 ネット支配は中国の次の戦略
2021.08.13
画像：Michele Ursi / Shutterstock.com
《ニュース》
英国の研究者がこのほど、一般人を装って中国共産党の主張を拡散するSNSアカウントのネットワークを発見しました。
《詳細》
英情報レジリエンス・センター(CIR)は、報告書の中で、これらのネットワークはツイッター、フェイスブック、YouTube上で中国共産党のプロパガンダを投稿するための「組織的な影響力工作」の一環だと指摘しています。
投稿内容は、アメリカの銃規制、新型コロナウィルス、世界紛争、人種差別など多岐にわたり、中国批判に対抗しています。報告書によると、偽アカウントは数百件確認されており、同じ日に同じハッシュタグ、文章、写真を投稿。プロフィール写真は本物の写真を盗み、人工知能によって作られているといいます。
CIRの共同創設者であるロス・バーリー氏は、今回の影響力工作は、過去にSNSプラットフォームに削除されたネットワークと類似していると述べています。2020年6月、ツイッター社は中国人アカウント2万3750件を削除しており、同年8月、グーグル社はYouTubeの偽アカウント2500件、フェイスブックは9月に偽アカウント180件を削除しています。
バーリー氏は「報告書に記載されているプラットフォームが、このネットワークを調査し、正式に帰属表示を行い、削除することを強く求めます」と指摘。ツイッターとフェイスブックはすでに、CIRから報告を受けたアカウントのほぼ全てを停止し、調査を行っているとのことです。
《どう見るか》
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