震災に言及、ローマ法王「答えは見つからない」
2011.04.24
ローマ法王ベネティクト16世が、22日放送のテレビ番組で、東日本大震災を経験した日本人少女の「なぜこんなに悲しいことが」という質問に対し、「私も同じように『なぜ』と自問しています。答えは見つからない」などと答えた。
番組は、イタリアの国営放送のカトリック教徒向けのもので、全世界のカトリック教徒の精神的な指導者である法王がテレビで一般視聴者の質問に答えるのは初めて。約3000人の応募者の中から7人が選ばれ、そのうちの1人に、震災で自宅が液状化被害を受けた千葉県在住の松木エレナさん(7歳)が選ばれた。
エレナさんはビデオレターで、「私は今、とても怖い思いをしています。同じ年ぐらいの子供がたくさん死んだり、外の公園に遊びに行けないからです。なんでこんな悲しいことにならないといけないのですか。神様とお話ができるポープ(英語で法王の意)、教えてください」と日本語で質問。
法王は「私も同じように『なぜ』と自問しています。答えは見つかりませんが、神はあなたとともにあります。この痛みは無意味ではありません。いつの日かその理由が分かり、神があなたを愛し、そばにいることを知るでしょう。私たちは苦しんでいる日本の子供たちと共にあります。共に祈りましょう」などとイタリア語で答えた。このやりとりは生放送ではなく事前収録されたものという。
一方、救世主、世界教師(ワールド・ティーチャー)宣言をしている大川隆法・幸福の科学総裁は、震災発生直後の3月13日の法話「諸行無常の風に吹かれて――インドと日本―」の中で、村山政権下で阪神・淡路大震災が、菅民主党政権下で今回の震災が起きたことに触れ、こう指摘している。
「二大災害は共に、実質上の左翼政権が立っているときに起きていることを知らなくてはいけない(中略)。仏や神を軽んずる風潮、唯物論的な風潮が勝利したと宣言しているときに、こうした天変地異が起きている(中略)。宗教的には天の警告だと見るべきです」
「政治のレベルにおいても、神仏の力が浸透していかなければいけないと強く思います(中略)。今後もさまざまな試練は続きますが、どうか、強く信仰を持っていただいて、それを未来に生きていく糧とし、光としていただきたいと思います」(※)
大川総裁は今回の震災を「天の警告」とはっきり述べているが、日本人はこの霊的な事実を真摯に受け止め、新たな希望の時代を開かなければいけない。(格)
※参考記事:「ザ・リバティ」2011年5月号記事 「東日本大震災特集」
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