また震災対策組織 これで20個目

菅首相がまた震災対策の組織を立ち上げる気だ。14日、国民新党の亀井静香代表の提案を受けて、菅首相は、「復興構想会議」の提言の実施機関として「復興実施本部」（仮称）を来週にも新設する方針を示した。首相が本部長を、亀井氏が本部長代行を務める予定で、他にも各党から１人ずつ代表者を集める。

震災後に政府・与党が立ち上げた震災関連の組織は、この復興実施本部で20となる。震災の対策が後手後手になっていることや、先日10日の統一地方選前半戦で民主党が惨敗したことを受けて、野党からは菅首相の辞任を求める声が高まっている。そうした中で、組織を次々と立ち上げて野党を取り込もうという狙いだろう。

結局、災害“対策”というより、菅政権の延命“工作”としての色合いが濃い。実際、数ばかりが多くて、指揮系統が複雑化し、うまく機能できておらず、震災復興のためになっていないのが現状だろう。（吉）

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