小沢待望論? イノベーター待望論?
2011.04.03
2011年2月号記事
編集長コラム
「大連立構想」をめぐって、政界の実力者たちの思惑が渦巻いている。
菅直人首相は、法案がまともに通らない参院のねじれを打開するため色気を示す。2010年12月の臨時国会閉会時の記者会見で菅首相は、「大連立が絶対ダメだとは考えていない」と否定しなかった。
ただ、菅首相は社民党と“復縁”しつつ、公明党とも連携を模索するという、なりふり構わぬ八方美人ぶり。収拾がつかず、11年3月ごろにかけて国会は大混乱しそうだ。
小沢グループの勉強会の設立 総会であいさつする小沢氏。政 界再編へ向けて本格始動した。 写真:時事通信 |
ここで“踏み絵”となるのが民主党の小沢一郎元幹事長の存在だ。
民主・自民両党内には、「小沢氏を離党に追い込めば大連立の環境が整う」という計算がある。
一方、小沢グループは、「政治とカネ」の問題で小沢氏の国会招致を強行しようとする菅・仙谷コンビに対し、「強引にやれば行動を起こす」とけん制。集団離党して、第三者を首相に担いで政界再編を仕掛ける、小沢氏お得意のパターンを繰り出そうとしている。
ちなみに、小沢氏の守護霊は民主党代表選中の10年8月、幸福の科学・大川隆法総裁の口を通して、「私が負けた場合は、保守勢力と大連立を組みます」「年内に菅政権はなくなります」と語っていたので、ほぼ忠実にその方向に動いている(大川隆法著『小沢一郎の本心に迫る』参照)。
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