被災地での凶悪事件はデマ/中国では誘拐被害者3万6369人救出
2011.04.03
東日本大震災の被災地で、震災後、殺人、強盗、強姦、誘拐が多発しているという情報がデマだったことが分かった。
「被災地ではナイフで武装した外国人窃盗グループが荒らし回っている」「被災地で性犯罪や略奪が多発している」というようなデマや根拠のない不確かな情報がインターネットの掲示板やチェーンメールで相次いでいるが、警察庁によると、強盗や強姦が増えたという事実はなく、殺人や誘拐も発生していないという。被災地の各県警は、チラシを配ったり、相談所を開設するなどして、こうした情報を鵜呑みにしないよう注意を喚起している。
一方で、中国では、読売新聞、東京新聞によると、中国公安省が2009年4月から2011年3月までの約2年間に計1万2946件の誘拐事件、4535の犯罪グループを摘発し、3万967人の容疑者を拘束したという。また、3万6369人の被害者を救出した。ということは、実際の誘拐事件やその被害者は当然それ以上だ。
平時から人身売買や物乞いさせることを目的とした誘拐事件が多発している中国に対し、災害時においても決して治安が乱れることがない日本を誇りたい。(吉)
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