プーチン大統領がスウェーデンの環境少女に苦言 二酸化炭素は悪者なのか
2019.10.06
《本記事のポイント》
- グレタ・トゥンベリさんの演説にプーチン露大統領が苦言
- 二酸化炭素の排出規制は経済成長の足かせ
- そもそも地球温暖化と二酸化炭素の関係は仮説にすぎない
スウェーデンの環境活動家であるグレタ・トゥンベリさんが、注目を集めている。グレタさんは、9月末にニューヨークの国連本部で開催された気候行動サミットで演説し、「温暖化対策に失敗すれば、あなたたちを決して許さない」とサミットに参加した首脳・閣僚に厳しい言葉を投げかけた。
今回のサミットの目的は、二酸化炭素などの温室効果ガスの削減目標を定めたパリ協定が2020年から始まるのを目前に控え、具体的な取り組みを決めることだった。
サミットにはトランプ米大統領も姿を見せたが、パリ協定からの離脱をすでに宣言しているため、立ち寄る程度で会場を後にした。
地球温暖化はロシアにとってプラス?
そうしたなかで、ロシアが今回のサミットに合わせてパリ協定の批准を発表。しかし、プーチン大統領の心中は複雑のようだ。
10月2日にモスクワで開かれた会合でプーチン氏は、サミットでのグレタさんの演説に好意的な反応が相次いでいることに、「皆さんを落胆させるかもしれないが、共感していない」「現代の世界が複雑で多様であることを誰も彼女に教えていない」と苦言を呈した。
トランプ氏がパリ協定からの離脱を宣言したのは、二酸化炭素の排出規制が経済成長の足かせになるとみたからだ。ロシアの経済成長を目指すプーチン氏も、トランプ氏と同様に考えているのかもしれない。
大川隆法・幸福の科学総裁は2016年12月、プーチン氏の守護霊を招霊。その際、プーチン氏の守護霊は、地球温暖化に関してこう語っていた。
「 ロシアから見りゃ、地球温暖化なんかありがたい話であって、別に全然困らないんだよ。だから、あの雪が、永久凍土がちょっと解けて、豊かな畑になって、そして、あんた、交通がもうちょっと便利になって、車が道路を走れるぐらいになってくれないとねえ、もう、氷と雪で、けっこう経済効果が落ちてるんで。ちょっとあったかくなってくれると、ほんと助かるんで 」
「 それなら、みんなにもっと『石炭』を使ってほしいんですよ。石炭を使って、二酸化炭素をいっぱい出していただければ。もし、ほんとにこれであったかくなるんならね? 解かしていただきたいぐらいで、もっと石炭を使おうよ。ねえ? ここは、トランプとも意見が一致してるじゃない 」(『ロシアの本音 プーチン大統領守護霊vs.大川裕太』より)
日本は炭素税を導入する可能性も
プーチン氏の守護霊が指摘しているように、温暖化によるプラスの面を見ることも必要だろう。食糧増産の可能性も考えられる。しかし日本は、マイナスの面にばかり注目しているため、二酸化炭素の排出規制に積極的だ。
日本は、パリ協定により温室効果ガスを30年までに13年比で26%削減すると表明しているほか、12年からは、再生可能エネルギーの普及や二酸化炭素の排出抑制を目的とした環境税を導入。石油や石炭といった化石燃料にも課税している。
さらに、これでは対策が不十分という理由で、二酸化炭素の排出量に応じて、企業や消費者に応分の負担を求める炭素税の導入もささやかれている。
しかし、炭素の排出規制に注力しすぎると、経済が弱体化する可能性が高い。規制により企業の経済活動が制限されることになるからだ。
そもそも、二酸化炭素などの温室効果ガスによる地球温暖化は、科学的にも「仮説」にすぎない。長期的に見ると、むしろ、地球は逆に寒冷化しているとの説もある。
環境保護に注力するあまり、経済の足元をすくわれないように注意すべきだろう。
(飯田知世)
【関連書籍】
幸福の科学出版 『夢のある国へ──幸福維新』 大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=107
幸福の科学出版 『ロシアの本音 プーチン大統領守護霊 vs.大川裕太』 大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1788
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