習近平国家主席が信奉する法家思想の二つの流れ 中国を導こうとする霊人たち
2019.03.24
写真:humphery / Shutterstock.com
《本記事のポイント》
- 中国の習近平国家主席が語る「法治主義」は、共産党のやりたい放題にやること
- 霊言により、習近平氏に影響を与える韓非と商鞅には、根本哲学に違いがあると判明
- 神々は中国の人々を幸福に導こうとしている
中国の習近平国家主席は、「法によって国を治める」ことを高らかに宣言している。
しかし、その「法」は、日本やアメリカのような自由主義諸国の憲法や法律と同じではない。
約1年前に行われた全人代(全国人民代表大会)では、中華人民共和国憲法第79条にあった「国家主席、国家副主席の任期は二期10年を越えてはならない」という文言を削除する憲法改正案が採決された。これによって習近平国家主席の任期はなくなった。
さらに「反腐敗運動」「トラもハエも叩く」といったスローガンを掲げ、「法」に基づいて政敵を粛清している。
中国では事実上、民主的な選挙は行われていない。「法」によって国を治めるといっても、その法が時の権力者の意のままに変えられれば、独裁を強めるだけになる。
法家思想を「利用」する習近平氏
習近平氏は、自身が行う講話などで、韓非が著した『韓非子』などの法家思想の書物を好んで引用している。
韓非や商鞅に代表される「法家思想」とは、君主の権力を強くするために法を整備し、信賞必罰を徹底し、人民を統制する必要があるという考え方を指す。
秦の始皇帝も法家思想を統治の基本に置いたことで知られるが、「現代の始皇帝」を目指す習近平氏も、法家思想を用いて自身の統治のあり方を正当化しているようにも見える。
商鞅の思想は習近平国家主席の考えと一致?
現在の習近平氏に「都合よく」利用されるかたちとなった思想家らの本音はどこにあるか。
大川隆法・幸福の科学総裁は2月7日に商鞅の霊言を収録した。
そこで、商鞅の霊は、次のように法治主義の"真髄"を説明した。
「 法治主義は、共産党が決めたことを守るということだ。法律は共産党一党独裁で決めているから、法治主義は共産党の意見と一緒だから 」
「 法家思想というのは、神がなくてもいいようにする思想なんだ 」
つまり、法律という形をとっているだけで、中身は共産党がやりたい放題にやることが「法治主義」だと言いたいようだ。
2018年10月17日に収録された、習近平氏の守護霊霊言(『 習近平守護霊 ウイグル弾圧を語る 』所収)では、同氏の守護霊が次のように語っている。
「 「法律」というのは、みんなが読めるようにするためのかたちであって、実際は「共産党の意志」であり、「共産党の意志」は「習近平の意志」なんだ。だから、これが"神の意志"なんだよ。"神"は地上にしかいないんだよ。あの世にはいないんだ。あの世なんてないんだよ 」
法律は共産党の意思であるという点は、商鞅の考えと一致している。どうやら、商鞅の霊は、地上の習近平氏を霊的に「指導」しているようだ。
韓非と商鞅には根本哲学に違いがある
一方、韓非は、商鞅と同じ法家の思想家だが、根本の考え方は異なるようだ。
2月9日に収録された「韓非の霊言」では、法家思想を説いた意味として「 異民族が入り乱れている国をまとめようとすれば、何かは必要だろう 」と語った。
韓非の霊は、現実問題として、中国の国民に自由を与えたら反乱が起き、国がひとつにまとまらないと分析。法律で縛るか、褒美を与えるなどして、国民を誘導する何かを持っていなければ難しいだろうと語った。
さらに「 全員が、投票権を持って、自分の頭で判断できる高等教育を受けた市民になれば、民主主義は成立する 」と、自由と民主主義を根付かせるには、教育が不可欠だと述べた。
韓非の霊は、中国の現状を冷静に分析し、法律は国民の自由を縛るものではなく、国を安定させるために必要だと考えているようだ。
さらに韓非の霊は、驚くべき自身の転生を明かした。
韓非は、日本の鎌倉時代に、『神皇正統記』を著した北畠親房として転生したという。さらに最近では、社会学者の清水幾太郎として生まれ、天皇制の維持や愛国心の重要性を世に訴えた。
両者は共に、日本で皇室の大切さを説いた点で共通している。その意味では、韓非の魂は法の奥にある神仏の考えを大切にしようとしていると言えそうだ。
韓非の霊は、「 日本の文化を中国に浸透させ、共存させようとしている。中国の日本化を起こそうとしているわけだ 」と、自らの魂の役割を説明した。
神々は中国の人々を幸福に導こうとしている
中国の「建国の父」として尊敬を集める毛沢東は、幸福の科学の霊査によって、地球の悪魔の頂点に位置する存在であることが明らかになっている(関連記事参照)。
https://the-liberty.com/article/15395/
毛沢東から流れる国家理念に基づいて建設された現在の中国は、自国民の人権を奪い、他国に侵略的行為を繰り返すなど、人々を不幸にし続けている。
だが、神々は中国を見捨てているわけではない。商鞅のように習近平氏に誤ったメッセージを送っている霊人もいれば、韓非のように、中国を神々の願う方向に導こうとする霊人もいる。
すでに収録された大川総裁の霊言から明らかにされた、現在、中国を正しい方向に導こうとしている霊人たちの考えを紹介したい。
まずは、儒教の祖である孔子だ。儒教は、『論語』において「子、怪力乱神を語らず」という言葉があるため、宗教ではなく道徳として位置づけられることが多い。
だが、あの世にいる孔子の霊は、2014年10月11日に収録された霊言(『 孔子、「怪力乱神」を語る 』所収)で、自身が儒教を説いた時代は、あの世の存在は説くまでもなく当然のことだったとして、次のように述べた
「 本当に死後の世界を知っている人は、正しいことのために命を懸けて戦ったり、行動したりすることができますが、『神』も信じず、『正しい』ということさえ分からない状況であれば、自分の利得になることしかしないでしょう 」
「 結局、『智・仁・勇』にも、それを極めれば、十分に、宗教的なものになりえるものがあると思うんですけど、『それに、どこまでの悟りを伴うか』というところには、きっと、大きな違いがあるでしょうね 」
孔子の霊は、今の中国には、精神性、もっと言えば宗教が必要であると訴えたが、唯物論が広がって国全体が沈んだ場合、14億人全員が地獄で苦しむこともあり得るとの見方を示した。
太平天国の乱を起こした洪秀全やノーベル平和賞受賞者の劉暁波の願い
さらに、清の時代に、キリスト教的価値観で革命を起こそうと「太平天国の乱」を指導した洪秀全も、中国を民主化に導こうとしていることが明らかになっている。
2017年12月1日に収録された霊言(『 「太平天国の乱」の宗教革命家 洪秀全の霊言 』所収)において、洪秀全の霊は、次のように述べた。
「 『次の革命』ですね、中国に対する、さらには、毛沢東(革命)に対する反革命は、やっぱり、宗教的な理念を体現していなければ意味がないですよね。《中略》『エリート層が搾取し、ほかの人を貧しくして貧富の差を拡大する』っていう意味での共産主義思想はありえないので、やっぱり、"打ち壊し"は必ず起きますね。だから、まもなく、革命が始まります 」
洪秀全の霊は、中国で最高神、造物主とされる「天帝」に仕えており、地球系霊界では最高位に位置する九次元存在であることも明らかにした。
また、1989年の天安門事件を主導した中国の人権活動家でノーベル平和賞受賞者の劉暁波氏も、死から8日後の2017年7月21日に収録された霊言(『中国民主化運動の旗手 劉暁波の霊言』所収)で、後に続く民主化活動家たちにメッセージを送っている。
劉氏の霊は、人間を「手段」にする共産主義の間違いを述べた上で、民主主義の理想を次のように語った。
「 民主主義っていうのは、『人間そのものが目的』っていうか、『人間が自己実現し、自由に政治的意見を言うことができ、経済活動ができ、差別されることなく、いろんなものに挑戦していけるような世界をつくること自体が目的』なんだよ 」
神々は中国の人々の幸福を願い、中国が「自由」「民主」「信仰」を選び取る方向へと指導している。
この指導を地上の人たちがどれだけ受け止めることができるのか。中国の未来はそこにかかっているといえる。
今回紹介した商鞅、韓非の霊言は、4月3日に発刊予定。
【関連書籍】
幸福の科学出版 『中国 虚像の大国 商鞅・韓非・毛沢東・林彪の霊言』 大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=2174
【関連記事】
2014年11月19日付本欄 「怪力乱神を語らず」の孔子が語る霊界観 中国と香港の未来とは
https://the-liberty.com/article/8744/
2018年8月号 孔子の転生 ―明治維新を“仕込んだ"男 - 新 過去世物語 人は生まれ変わる
https://the-liberty.com/article/14587/
2017年7月24日付本欄 劉暁波氏の他界第一声 霊言で語られた、死んでも消えぬ民主化への思い
https://the-liberty.com/article/13308/
2018年4月号 劉暁波の過去世 - 新 過去世物語 人は生まれ変わる
https://the-liberty.com/article/14148/
2019年2月11日付本欄 大川総裁「『毛沢東の霊言』講義」で「アジアのリーダーとしての日本の使命」を語る
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