日露首脳会談「平和条約締結」に向けた交渉加速で合意 安倍首相の方針転換の理由とは
2018.11.16
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《本記事のポイント》
- 安倍首相とプーチン露大統領が「3年以内の平和条約締結」に向けて交渉加速で一致
- 首相は平和条約の前に「北方四島の一括返還」を求めていたが、方針を転換した
- 首相の方針転換の背景には、「プーチン氏の本音」が? 早期の条約締結に期待
安倍晋三首相とロシアのプーチン大統領は14日、シンガポールで会談し、数十年に及ぶ領土問題の解決に向け、「今後3年以内の平和条約締結」に向けて、交渉を加速させることで合意した。
安倍首相は記者団に「1956年の日ソ共同宣言を基礎として、平和条約交渉を加速させることで合意した」と説明。日ソ共同宣言には、平和条約締結後に北方四島のうち、歯舞群島と色丹島を日本に引き渡すと明記されている。
安倍首相は、「戦後70年以上残されてきた課題を次の世代に先送りすることなく、私とプーチン大統領の手で必ずや終止符を打つという強い意志を大統領と完全に共有した」と述べ、年明けにもロシアを訪問し、プーチン氏と会談を行うことでも一致したと語った。
日露平和条約について、本誌では「早く結ぶべきだ」と主張してきた。今回の会談で、両首脳が事実上、期限を区切って日露平和条約を結ぶと決めたことを支持したい。
立場を一転させた安倍首相
首脳会談は今回で23回目になる。プーチン氏は9月、安倍首相に「前提条件なしで平和条約を締結しよう」と提案した。その後、安倍首相はプーチン氏に「受け入れ難い」と伝え、「北方領土の帰属問題を解決せずに、平和条約の締結はできない」と返答していた。
日本政府はこれまで、国後、択捉の2島も含めた「北方四島の一括返還」を求めていたが、安倍首相は今回の交渉で、「2島の先行返還」を軸に進める方針に転換した。
その背景には、どのような心境の変化があったのだろうか。
本誌12月号「無条件で日露平和条約を」
10月末に発刊した本誌「ザ・リバティ」12月号では、「無条件で日露平和条約を―『日米露』で習近平を止める」という特集記事を組んだ(関連記事参照)。
同記事では、「全体主義国家・中国が急速に覇権主義を拡大する中、日本は中国を封じ込めるためにも、早期にロシアと平和条約を結ぶ必要がある」という主張を展開した。
また、大川隆法・幸福の科学総裁は11月9日、プーチン氏の守護霊を招き、霊言を収録した。この「プーチン氏の本音」を収録した書籍『日露平和条約がつくる新・世界秩序 プーチン大統領守護霊緊急メッセージ』は、すでに書店で発刊されている。
プーチン氏の守護霊は霊言の中で、2018年内に無条件で平和条約を締結し、中国包囲網を強化する必要性について、次のように語った。
「 北方領土のところが引っ掛かってるけど、昔、合意してるから、『四島のうち二島は返さなきゃいかん』とは、私は思ってる。『少なくとも二島は、私の任期中に返したい』と思ってるんだけど、うまく(日本が)乗ってきてくれないから 」
「 安倍さんが、自分の政治生命、最後を懸けて、ちゃんとやるべきだ。『日本の将来のために、こうしたい』とね。『次は中国が危険だと見ているので、ロシアと結んでおくことが、日本の平和にとってはよい』と 」
「 (安倍首相の任期は)21年ね。私のほうが、3年長いのね。今年が18年。あと3年ぐらい。オリンピックのあとぐらいね。いや、でも、やっぱり今、交渉しなきゃ駄目だな 」
実は、大川総裁がプーチン氏の守護霊を呼び出したのは今回で5回目。2016年の5月と12月に霊言を収録した時も、プーチン氏の守護霊は、「早期の平和条約の締結」を訴えていた。
今回の会談で、安倍首相が従来の方針を転換し、「今後3年以内に平和条約を締結すること」でプーチン氏と合意した背景には、こうした「プーチン氏の本音」が影響したと言えるだろう。
今後、日本とロシアとの間で平和条約締結に向けた交渉が順調に進み、「日・米・露」による中国包囲網が一刻も早く形成できることを期待したい。
【関連書籍】
幸福実現党刊 『日露平和条約がつくる新・世界秩序 プーチン大統領守護霊 緊急メッセージ』 大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=2109
【関連記事】
2018年12月号 無条件で日露平和条約を 「日米露」で習近平を止める 国造りプロジェクト Vol.01/Part.1
https://the-liberty.com/article/15026/
2018年12月号 無条件で日露平和条約を 「日米露」で習近平を止める[Interview] 国造りプロジェクト Vol.01/Part.2
https://the-liberty.com/article/15025/
2018年12月号 日露平和条約で世界大戦を回避する 国造りプロジェクト Vol.01/Part.3
https://the-liberty.com/article/15024/
2018年11月11日付本欄 「日露平和条約」を年内に結ぶべき理由 プーチン氏の本音は「日米露で中国に対峙する」
「自由・民主・信仰」のために活躍する世界の識者への取材や、YouTube番組「未来編集」の配信を通じ、「自由の創設」のための報道を行っていきたいと考えています。
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