カダフィ大佐、保証付き退陣を提案

2011.03.09

いよいよカダフィ大佐の退陣がカウントダウンに入っている。

中東の衛星テレビ・アルジャジーラは7日、カダフィ大佐が「自身と一族が身の安全を保証され、裁判にかけられないこと」を条件に、退陣に向けた全人民会議の開催を反体制派に提案したと報じた。

反体制派の中心勢力である「国民評議会」は5日、事実上の暫定内閣となる「危機管理委員会」を設置するなど大佐退陣後の体制づくりを進める一方で、今回の提案については、大佐の「名誉ある退陣」になるとして拒否している。

カダフィ側も、反体制派との対話を模索する三男サーディ氏が、後継者と言われる次男のセイフイスラム氏の経済政策を批判しており、一族は必ずしも一枚岩ではない。国外脱出を伴う退陣の実現はそう簡単ではなさそうだ。

日本政府は7日、遅ればせながらリビア制裁措置を決めたが、こうした国々に働きかけるべきことは多々あり、こうした政権を放置してきた国際社会の責任も省みざるを得ない。(由)

※現在、デイリーニュースクリップは無料でお読み頂けます。近日中に有料購読に移行予定です。

【3月8日分ニュースクリップ一覧】
イランの軍関係者が国連に協力要請
天然資源の確保を目指す中国、東シナ海油田開発問題にはいつ火がつくか
中国の「幸福指数」導入で何が変わるか?
日本は世界に良い影響を与えている3番目の国
米国の外交が財政赤字の「犠牲に」米政治学者


タグ:

「自由・民主・信仰」のために活躍する世界の識者への取材や、YouTube番組「未来編集」の配信を通じ、「自由の創設」のための報道を行っていきたいと考えています。
「ザ・リバティWeb」協賛金のご案内

YouTubeチャンネル「未来編集」最新動画



記事ランキング

ランキング一覧はこちら