商人魂がつくる新しい生活保護モデル 「人情福祉」が人を育て、人を変える - 地域シリーズ 大阪

2018.08.30

大阪市中央区の道頓堀は、商人・成安道頓が私財を投げ打って開削したといわれている。写真:まちゃー / PIXTA(ピクスタ)

2018年10月号記事

地域シリーズ 大阪

現地ルポ

商人魂がつくる新しい生活保護モデル

「人情福祉」が人を育て、人を変える

福祉が手厚ければ「優しい社会」と言われる。しかし、役所が機械的に税金を配り、それが人間を誇りと自立から遠ざけているとしたら、それは本当に「人情」なのだろうか。新たな福祉の姿を、大阪で探った。

(編集部 小川佳世子、馬場光太郎、片岡眞有子)

生活保護費を受け取るため、窓口に並ぶ受給者たち。(大阪市西成区役所)。写真:AP/アフロ

Part 1

偽装離婚、働き損、自己嫌悪……

生活過保護より働く喜びと誇りを

「最後のセーフティネット」と言われる生活保護。2017年度の生活保護受給者は、全国で約214万人、総支給額は3・8兆円に上る。

なかでも大阪市は、政令市・中核市で、最も受給者が多い。人口1千人あたりの受給者は53・5人と、東京都の2・5倍に上る。

増加する生活保護費が国民の負担に

グラフは共に厚生労働省「生活保護費負担金事業実績報告」より、編集部作成。

次ページからのポイント

生活保護制度よりも必要なサポートとは?

「真の弱者救済」の企業家・豊田みどり氏、中井政嗣氏、植田実氏インタビュー

生活保護受給者日本一を克服するめに必要なこと。

続きは2ページ目へ(有料記事)


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