トルコ大統領選迫る 中東の未来を占う"イスラム圏の大国"のゆくえは

2018.06.05

トルコ共和国の大統領選と国会総選挙が6月24日に行われます。大統領選には現職のエルドアン大統領のほか、最大野党の中道左派・共和人民党(CHP)のインジェ議員、2017年10月に設立された新党である中道右派・優良党の女性党首アクシェネル元内相、クルド人系の国民民主主義党(HDP)のデミルタシュ前共同党首ら6人が出馬予定です。

シリアやイラクなどのアラブ諸国やイラン、ギリシャ、ブルガリア、さらに黒海を挟んでロシアとも国境を接するトルコは、西洋と東洋の架け橋であり、地政学的にも非常に重要な国です。中東の大国とも呼ばれ、政教分離や世俗主義を国是とするなど、イスラム圏の中ではいち早く民主化を推し進めた国でもあります。

本欄では、中東の未来を左右する大国トルコの大統領選の模様について見ていきましょう。

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