立川市の婚姻届が人気 減点主義をやめ、より良いサービスを
2017.03.20
《本記事のポイント》
- 立川市が発案した婚姻届が人気
- 役所も「付加価値」を創造すべき
- 減点主義ではなく、成果主義へ
東京都立川市が発案した「プレミアム婚姻届」が、市内外から人気を博している。
プレミアム婚姻届とは、それまで役所に提出するだけだった婚姻届を、記念品として台紙に飾って持ち帰れるようにしたもの。人口減少を解決するため、20代後半から30代の若手職員によって考えだされたという。可愛らしくなった婚姻届は反響を呼び、現時点では1400部を販売している。
これまでも、独自のデザインを施した婚姻届はあったものの、記念品として手元に残せる婚姻届は、都内初だという。
「減点主義」から「成果主義」へ
税金で運営している役所は、一般企業とは異なり、「付加価値を付ける」という視点が乏しくなりがちだ。大川隆法・幸福の科学総裁は以下のように指摘している。
「 役所というのは、基本的には、お客さんがいなくて、税金を使って、自分たちがやるべき業務を消化しているだけなので、『いい仕事をすれば収入が増える』とか『会社の売り上げが増える』などという組織ではないのです。生き残るために、売り上げを上げる必要も、利益を上げる必要もありませんので、『失点を出して消されないことが大事』という組織になるわけです」「彼らには、そうした『成果主義』が入っていません。『成果主義』ではなく『減点主義』、つまり、『ミスをしたかどうか』が、基本的な原則なのです 」(『創造する頭脳』所収)
東洋経済オンラインでは、「これまでゴミ袋くらいしか販売したことがない。在庫管理もやったことがないから、どのくらい刷ればよいかわからなかった(笑)」という立川市役所職員の声が紹介されている。
より良いサービスをしようと企画提案をしても、マイナスばかりを指摘されれば、役所の職員も付加価値を付けようと思えなくなってしまう。
柔軟な発想や新しいアイデア、そしてより良いサービスをしていこうという熱意を評価することで、減点主義であった役所の組織風土も変わっていくだろう。こうした試みが、全国で行われることが望まれる。
(片岡眞有子)
【関連書籍】
幸福の科学出版刊 『創造する頭脳』 大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1367
【関連記事】
2016年3月6日付本欄 お役所様が「民間の仕事が遅い!」とご不満です
http://the-liberty.com/article.php?item_id=11024
Web限定記事 アベノミクスをつまずかせた「規制」と「増税」
「自由・民主・信仰」のために活躍する世界の識者への取材や、YouTube番組「未来編集」の配信を通じ、「自由の創設」のための報道を行っていきたいと考えています。
「ザ・リバティWeb」協賛金のご案内
YouTubeチャンネル「未来編集」最新動画