トルコ クーデターの首謀者? ギュレン師が米紙で反論
2016.07.28
トルコは、東洋と西洋、アジアとヨーロッパ、イスラム教圏とキリスト教圏の間に位置しています。異なる文明の衝突を克服する、架け橋としての役割を期待されているトルコですが、今、分裂の危機を迎えています。
軍の一部が起こしたクーデターが失敗した後、エルドアン大統領は、アメリカに亡命中で宗教指導者のフェトフッラー・ギュレン師を首謀者と断定し、同師が率いる「ギュレン運動」をテロ組織とみなして取り締まっています。
エルドアン氏は、クーデター後、関与が疑われる軍の将兵ら約7000人を逮捕し、警察や司法組織の当局者を合わせると1万人以上を拘束しました。同時に、国家公務員や教育者、判事、知事、地方自治体の長ら約6万人を公職追放処分にしています。
米ペンシルベニア州に住むギュレン師は、今回のクーデターへの関与を強く否定しています。トルコ側はギュレン師の身柄受け渡しを要求していますが、アメリカ側は証拠が十分でないとして、応じていません。
穏健派ギュレン師「世俗主義とイスラム教は矛盾しない」
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