日本の変革を迫るトランプ氏の外交政策「アメリカ第一主義」とは?
2016.04.30
アメリカ大統領選で共和党指名候補争いのトップを走る、実業家のドナルド・トランプ氏が27日、ワシントンで外交政策を披露した。
このスピーチでトランプ氏が強調したのは「America First(アメリカ第一)」。ひらたく言えば、「アメリカの国益を第一に考えます」ということである。ただ、国益とは国民の幸福を守ることを意味するので、それほど特別なことではない。「アメリカ第一主義」を掲げて、「アメリカは財政赤字に悩んでいるので、同盟国に相応の負担を求めますよ」と宣言したということだ。
日本にとって負担?好都合?
スピーチの内容を解説を加えながら見ていきたい。
トランプ氏は、北大西洋条約機構(NATO)加盟国はGDPの2パーセントを防衛費に充てることが定められているが、4カ国しかその基準を満たしていないと批判。「金銭的にも、政治的にも、人的にも同盟国は一層の負担を担うべきだ」とし、そうでないならば、「自分で自分の国を守る体制をつくるべきだ」とも述べている。
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