米海軍が、あえて「中国の島」近くを航行する意味

2015.10.12

中国は現在、南シナ海の領土問題で周辺国ともめている。この海域における領海権を強化するために、人工島を建設しているためだ。これに対し、米軍が人工島の12海里以内に接近する計画を練っていることを、欧米各紙が報じている。

「人工島」は「島」ではない

普通の島であれば、周囲12海里(約22キロ)は、その島を保有する国の「領海」となる。

しかし、「海洋法に関する国際連合条約」(UNCLOS)の第60条には、「人工島、施設及び構築物は、島の地位を有しない。これらのものは、それ自体の領海を有せず、また、その存在は、領海、排他的経済水域又は大陸棚の境界画定に影響を及ぼすものではない」と明記されている。

つまり、同条約によれば、中国の人工島は「島」ではない。当然、アメリカや東南アジア諸国も人工島の周辺を「中国の領海」と認めていない。

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