2015年2月号記事

Part 3

現象の検証(3)

霊言現象にどんな法則があるか

霊言の内容について検証してきたが、ここではその現象に迫りたい。一般的な霊言現象を概観し、幸福の科学における霊言現象の特徴をふまえた上で、実際に霊言を行ったことのあるスピリチュアル・エキスパートの体験を検証する。


contents


神降ろしには精密な条件が必要

霊言の仕組みとは?

古今東西の「霊言」を比較すると、4つの役割で成り立っていることがわかる

まず、 霊を身体に入れることができる「チャネラー(霊媒)」。霊を呼ぶ能力を持つ「導師」。霊の正体を見抜く「審神者」 。そして、神を降ろす場合、 物理的・霊的に整えられた「神域」 が必要だ。

日本で見られる様々な神示

最もわかりやすい例は、日本神道の神託だ。『古事記』には、神功皇后(チャネラー)が神がかりになり、政治に関する神の言葉を語る様子が記されている。その際、一人が霊を降ろすために琴を弾き(導師)、一人が霊と対話をした(審神者)。また、「沙庭」と呼ばれる浄化された空間も用意された(神域)。神域をつくることは、神社に境内があることや、しめ縄を張る風習として残っている。

日本の新宗教も、「霊言」から始まったものが多い 。大本教ができたきっかけも、出口なお(チャネラー)に神がかかり、出口王仁三郎(審神者)が「この神は日本書紀に出てくる国之常立神だ」と判定したことだ。天理教も、中山みき(チャネラー)に「天理王命」と名乗る霊がかかったことから始まっている。

立正佼成会の初期にも、長沼妙佼(チャネラー)が神示を降ろし、その内容を開祖の庭野日敬(審神者)が法華経に照らし正当性を判断していた。