2015年1月号記事
No. 030
山口敏太郎のエックス-リポート
オカルト研究家・山口敏太郎氏が宇宙人、UFO、その他のミステリー情報を合理的、科学的、実証的、ジャーナリスティックに検証する
(やまぐち・びんたろう)
1966年、徳島市生まれ。神奈川大学経済学部卒業。作家、妖怪研究家、漫画原作者。(株)山口敏太郎タートルカンパニー代表取締役。日本通運でIT担当や営業に携わり、作家に転身。1996年、学研「ムー」のミステリーコンテストで論考「妖怪進化論」が優秀賞受賞。著書は『霊怪スポット 戦慄の最新ファイル』(KAWADE夢文庫)、『恐怖呪い姫~実話狂気怪談』(TO文庫)など多数。TV、ラジオ出演のほか、多数のネットニュースに寄稿。真言宗信徒。メルマガ「山口敏太郎のサイバーアトランティア~世界の陰謀・オカルトの真実」配信中。 http://foomii.com/00015
怪談の語り部として有名なタレントの稲川淳二さんとは毎年、怪談や心霊関係の番組で共演する間柄だ。
稲川さんの代表的な怪談と言えば、『生き人形』という、芝居に使った女の子の人形が、関係者に不可解な現象を引き起こす話。稲川さんの実体験でもあり、テレビの生放送中に幽霊が写った場面などは、多くの人の記憶に残っている。
先日、筆者がメインパーソナリティを務めるラジオ番組「山口敏太郎の日本大好き」(注)に、この怪談の中に登場する芝居に参加していたアーティストのOさんをゲストにお招きした。当事者の立場から、生々しい『生き人形』にまつわる事件の数々をお聞きできた。
改めて思うのは、人形やお面など人間の形をした「ヒトガタ」には、現世を彷徨う霊的な存在が宿るのだろうということだ。
こうした怪異を「ありえない」という一言で終わらせず、正面から向き合う真摯な姿勢が大切だ。