2014年5月号記事

No. 023

山口敏太郎のエックス-リポート

オカルト研究家・山口敏太郎氏が宇宙人、UFO、その他のミステリー情報を合理的、科学的、実証的、ジャーナリスティックに検証する

(やまぐち・びんたろう)

1966年、徳島市生まれ。神奈川大学経済学部卒業。作家、妖怪研究家、漫画原作者。(株)山口敏太郎タートルカンパニー代表取締役。日本通運でIT担当や営業に携わり、作家に転身。1996年、学研「ムー」のミステリーコンテストで論考「妖怪進化論」が優秀賞受賞。著書は『図説 世界の地獄案内』(笠倉出版社)、『放送禁止のヤバイ話』(ダイアプレス)など多数。TV、ラジオ出演のほか、多数のネットニュースに寄稿。真言宗信徒。メルマガ「山口敏太郎のサイバーアトランティア~世界の陰謀・オカルトの真実」配信中。 http://foomii.com/00015

神戸市東灘区の弓弦羽神社に、例年の10倍以上の参拝客が殺到している。ソチ五輪フィギュアスケート男子個人で金メダルを獲得した羽生結弦選手のファンが、聖地と呼んでいる神社だ。神社名が羽生選手の名前と似ているからだという親父ギャグ的な理由で人が動く日本は、平和というかユルいというか。

戦後、日本がオリンピックの招致に名乗りを上げたのは、2020年の東京を含めて計10回。そのうち招致に成功した過去4回のオリンピックのうち3回に、安倍晋三首相の血縁者が関係していた。1964年の東京開催が決まった当時の首相は安倍首相の祖父・岸信介氏、72年の札幌が決まった時は安倍首相の大叔父・佐藤栄作氏が首相だった。今回、東京招致に安倍首相が巡り合わせたのも、心理学者ユングが喜びそうなシンクロニシティ(注)の現れであったと感じる。

(注)ユングは、人間一人ひとりの無意識が根っこの部分で、人類全体の「集合的無意識」につながっていると考えた。遠隔地の知り合い同士に同時に何かが起こるといった「共時性」(シンクロニシティ)などの神秘的現象を、無意識のつながりによって説明しようとした。