2014年1月号記事

病気とカルマ

心の力で病を癒した人々

病気は人生の苦しみの代表例だ。「なぜこんな目に」と、自分の運命を呪いたくなることもある。しかし、もしその病気が、希望に満ちた人生を歩むきっかけになるとしたら――。幸福の科学で起きた「奇跡」を追いながら、病気に隠された意味を探る。

(編集部 大塚紘子、馬場光太郎)

大川隆法総裁のリーディングで明かされた病気の理由

2011年6月、幸福の科学総合本部でカルマ・リーディングを行う大川隆法総裁。

2011年6月、大川隆法総裁は、幸福の科学総合本部において、原因不明のアレルギーを持つ幸福の科学職員に対し、カルマ・リーディングを行った。これは、個人の深層心理や過去の体験(過去世を含む)などを霊的に読み取り、病気の原因を探るものだ。

対象者の1人に選ばれたAさん(39歳・男性、46ページより体験談参照)は、大学時代に「人工甘味料アレルギー」を発症。「カロリー・ゼロ」飲料などを摂取すると、全身に蕁麻疹が現れ、顔も腫れ上がってしまうという「奇病」だ。

本人から症状を聞いた大川総裁は、Aさんに向けて手をかざし、50秒間ほど沈黙した。

「うん、あなたから向かって右側のお腹のところに、何かポイントが見えます。腸の意識だと思うんですが……」

大川総裁は「腸の意識」に向けてさらに集中していく。

「『甘やかし』という言葉が腸からはっきり出てくるんですね。砂糖とか、お菓子に象徴されているものは親の愛です。とくにそれが人工の甘さ、偽物ということに対する拒絶反応がある。自分の生い立ちに対する客観的な評価が確立できていないために、アレルギーがなくならない」

リーディングの中で見えてきたアレルギーの原因は、父親との関係だった。Aさんは、父親の指し示すままに、小学校から大学まで名門私立のエスカレーター校で育った。そのため、「親に甘やかされて育った自分の実力は、偽物なのではないか」という葛藤が、「人工甘味料」へのアレルギーを生んだと、大川総裁は指摘したのだ。

カルマとは何か?

心の傷がカルマとなり、病気を生む例

人生の中で強いショックを受けるような出来事や深い葛藤のことを「カルマ」という。サンスクリット語で「行為」という意味で、「業」と訳される。これは仏教などでも説かれている。

言葉の鋭い響きもあってか、このカルマを、前世に悪事を犯したことへの罰や、逃れられない宿命という意味にとらえることがあるが、必ずしもそうではない。

過去の行いや経験がその人の魂に刻まれたカルマとなり、心の傾向性、考え方や行動に枠をはめ、現在の幸・不幸を生み出しているという教えである。

例えば、幼少時に親に愛されなかったり、日常的に暴力や叱責を受けていた場合、心の中に「自分は悪い子なんだ」「自分なんていないほうがいいんだ」という思いを何度も心に刻み込むことになる。逆に、誰かを傷つけた罪悪感が強く心に残っていると、「自分も傷つかねばならない」という気持ちを持つこともある。

無意識にそうした自分に対する攻撃の心を持っていると、それが体に現れ、病気を作る原因となってしまう。人間の細胞は常に入れ替わっており、1年も経たないうちに全身の細胞はすべて、新しい細胞になるが、それでも病気が続くということは、残念ながら無意識のうちに自分自身で病気の細胞をつくり続けているということになる。

では、そうした病気をつくる心の傾向性、カルマをどのように発見し、それをいかに克服すればよいのだろう。大川総裁のリーディングや、心の教えで見事に病気から立ち直った方々の体験に学んでみたい。