「性同一性障害」と診断された人について、厚生労働省は国民健康保険証の表面の性別欄に戸籍とは異なる性別を記載した場合や空欄の場合でも、裏面に戸籍上の性別が書いてあれば認める方針を固めた。性同一性障害者の意向を尊重したものだ。
「性同一性障害」とは心と体の性別が一致しない状態のことで、医学的には「病気」とされているが、宗教的には病気というわけではない。人間は肉体に魂が宿った霊的な存在で、この世とあの世を転生輪廻している。この世に繰り返し男性として生まれてくるタイプと、繰り返し女性として生まれてくるタイプと、男女交互に生まれてくるタイプがある。長い転生で見ると男性か女性か、どちらかに交互に生まれ変わることが多いといわれている。
この世に生まれてくる際は、事前にどちらの性で生きるか決めているが、肉体がその性別と異なる場合も出てくる。現代では人工堕胎が多かったり、生まれる両親の組み合わせが予定とは違うことがあるためだ。
自分が望まなかった性別で生まれたことに対して気がつかない人もいれば、気がつきながらそのままの性別を受け入れられる人もいれば、違和感を訴える人もいる。
確かに女性の魂が男性として生まれたら、ひげが生えたり、スネ毛があることなどに嫌悪感を持つことだろう。
大川隆法・幸福の科学総裁は著書『心と体のほんとうの関係』で、「生まれる前の人生計画とずれている人はたくさんいる」と述べている。そのうえで、「今回、自分が計画した性とは違う性で生まれてしまったかもしれませんが、それも魂にとっては一つの経験になるのですから、それはそれで、割り切って生きてみるのも一つですし、『絶対、納得しない』ということなら、性転換手術を受けるのも一つの方法かとも思います」とアドバイスしている。
性同一性障害については、こうした霊的な観点が必要だ。(静)
【参考書籍】
幸福の科学出版ホームページ 『心と体のほんとうの関係』 大川隆法著
http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=124