3D映画「アメイジング・スパイダーマン」がこのほど公開された。これまでの3作品はいずれも大ヒットだが、本作品は続編ではなく、新シリーズなので前作を観ていなくても楽しめる。

物語は主人公の高校生ピーターが遺伝子操作された蜘蛛に噛まれて、姿は人間のまま、超人的な能力を身につける。

一方、自らを新薬の実験台にした博士は大トカゲに変身。善なるスパイダーマンと悪なる大トカゲの対決は、単なる善悪の戦いではない。大トカゲの博士にも苦悩があり、憎み切れない切なさが映画に深みを加えている。

地球にはいろいろな種類の生き物がいるが、人間より小さいから安心していられるのであって、もし彼らが人間のように大きかったら強い恐怖感を感じることだろう。宇宙人の中には「人類型」もいるだろうが、地球上にいる生物を巨大化した姿の宇宙人もいるとされている。UFOが日本でも目撃されるようになってきているが、宇宙人ははっきりとその姿を人間の前に現していない。「人類型」なら違和感はないが、この映画のように「爬虫類型」の巨大怪物だったら、恐怖心は計り知れない。

2009年に公開された映画「フォース・カインド」は、アラスカ州の町の住民が睡眠障害を起こしている事件の真相に迫ったモキュメンタリー(ドキュメンタリー的手法のフィクション)だが、宇宙人と遭遇した人たちは恐怖のあまり発狂寸前になっていた。

一方で、宇宙人の存在が明らかになることで、これからの文明のあり方が決まってくる面もある。大川隆法・幸福の科学総裁は、著書『「宇宙の法」入門』で、「未来文明は『霊界と宇宙の探求』なくしては成り立たないだろう」と述べ、宇宙時代の到来を告げている。

スパイダーマンは蜘蛛に噛まれて超人的な能力を獲得したが、人間には潜在的な力が備わっていて開発されていないだけかもしれない。生き物の中には手や足、尻尾を失っても再び生えてくるものがいる。下等動物に再生能力があるならば、万物の霊長である人間にもそうした神秘の力は備わっているはずだ。

人間はなぜか超能力や霊界、宇宙の神秘に心が惹かれる。未知なるものの中に未来を解くカギがあるからだろう。(静)

【参考書籍】

幸福の科学出版ホームページ 『「宇宙の法」入門』 大川隆法著

http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=99