先日、発表された米ホワイトハウスの宇宙人否定の公表が波紋を呼んでいる。7日付米ニューヨークタイムズ紙に、「Space:The Final Stimulus(宇宙:最後の刺激)」との米政府批判コメントが載った。書いたのは、ノーベル経済学賞学者のポール・クルーグマン氏(プリンストン大学教授、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス教授)。自身が担当する同紙ウェブ版の書き込み欄で、先日ホワイトハウスが宇宙人の接触を否定した異例の発表について、厳しく批判したのだ。
本欄でも紹介した通り、米政府科学技術政策を担当するフィル・ラーソン氏はホワイトハウスのホームページに「地球外に生命が存在する証拠、あるいは地球外生命体が人類に接触してきたという証拠を米政府はつかんでいない」と公表した。
http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=3238
これに対して、クルーグマン氏は、「愚か者め!愚か者め!ホワイトハウスは地球外生命体が存在する可能性を否定する生命を発表した。見せかけの宇宙人の存在こそが、次の経済の希望になるということが分かっていないのか」と批判。
クルーグマン氏は2008年にノーベル経済学賞を受賞。国際経済学が専門で、SFファン。経済学の道に進む動機はアイザック・アシモフの「銀河帝国の興亡」にあったという。イエール大学時代に、パロディ論文「恒星系間貿易の理論」を発表したり、地球全体の輸出入総計の不均衡の原因を宇宙人にもとめるなど話題を呼び、宇宙戦争が新たな技術や産業を生み出す軸になり得るという持論をかつて述べたこともある。宇宙人が存在すると仮定することで、宇宙戦争を想定した経済活性化を理解せよという内容は、真摯に宇宙人の存在を主張する人たちにとっては微妙な内容だ。
自分たちの経済効果を生むために宇宙人に活路を見い出せという地球人に、宇宙人はどう思いを抱くだろうか。今回の氏のコメントがさらに波紋を呼びそうだ。(ア)
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http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=3042
2011年11月8日付本欄 米政府、「宇宙人からの接触まだない」と異例の発表
http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=3238
2011年12月号記事 UFO Disclosure Report No.2 ホワイトハウスのホームページに宇宙人情報嘆願書の署名活動