2024年4月号記事

明治維新のやり直し

明治維新は「平和裏に成功した革命」だったが、その中に日本を揺るがす「失敗の種子」があった。


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明治維新のやり直し - Part 3 「教えのない宗教」は敗れ去る運命だった


「教えのない宗教」は敗れ去る運命だった

国家神道を人為的に立てたことで、多数の宗教を弾圧した戦前の日本。

大川総裁は驚くべきことに、その"祟り"によって、日本は先の大戦に敗北したという重大な真実を指摘している。

『先の大戦における日本の敗戦の原因は、結局、聖徳太子以来の国体に背いたことにある』と、私は思うのです。(中略)仏を軽んじた"祟り"が、やはり、第二次大戦の敗戦のもとになったのではないかと思います」(『救世の法』)

先の大戦は宗教的戦いだった

それを考える前提として、先の大戦には「宗教をバックボーンとした文明の衝突」という側面があったことを押さえなければならない。

大川総裁は、「アングロサクソン系の文明は明治維新で日本に入ってきていたのですが、日本は、技術を取り入れても心は屈しておらず、『洋風より和風が上だ』と思っていました。しかし、戦争をした結果、『心、マインドのほうも、ある程度、洋風にしなければいけない』ということに気づいたのです。これは第二次世界大戦の意義の一つでしょう。したがって、この時点でアングロサクソン系の優位が確立した」と語っている(『感化力』)。

つまり、先の大戦は「国家神道の日本文明vs.アングロサクソン系のキリスト教文明」であり、どちらの文明が上であるかをめぐって激突した「宗教的な戦い」でもあったと捉える必要がある。

※文中や注の特に断りのない『 』は、いずれも大川隆法著、幸福の科学出版刊。

 

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