皆が湯けむりに憧れる冬、特に年末年始は、温泉地にとってかきいれ時です。

そんな時期に日本は、コロナ第三波を見事に被ってしまいました。「GoToキャンペーン」も緊急停止。各温泉地でドタキャンが相次いでいます。資金などの目算が狂い、真っ青になっているところも多いはず。

本誌11月号では「コロナだからこそ温泉に行くべきだ」という"逆説"を提示しました(関連記事参照)。この第二波、第三波を念頭にした、ささやかなる応援記事です。

本欄では改めて、「温泉が宗教と兄弟のような関係であること」「観光スポットのみならずパワースポットとしての魅力があること」を、3回に分けてご紹介してみようと思います。

第2回目では、「日本の温泉は、寺社仏閣に並ぶ霊場と見られてきた」ことをお伝えしました。

そうした霊泉群の中でも、最も有名で、かつ治癒力が高いと言われているのが、群馬県・草津温泉です。第3回では、その治癒力の本質に迫ってみたいと思います。