《本記事のポイント》
- 夢の中で霊的な体験をしていることがある
- 「霊界に行っている」例や、「誰かのメッセージを受け取っている」例
- 見た夢を振り返ると、自分を知る参考にも
コロナ禍の中、開催形態で混乱が続いたプロ野球。シーズンオフとなり、選手の移籍や契約更新が注目される季節だが、ヤクルトのエース、小川泰弘投手の残留決定会見の「夢の話」が注目を集めている。
今季、国内フリーエージェント権を獲得した小川選手は、他球団に移籍するか、それともヤクルトに残留するか、注目されていた。実は、小川選手が他球団との交渉を行い、移籍へと「気持ちが動いた」その日の夜、同じくFA宣言をしながらもヤクルト残留を決めていた山田哲人選手が夢に出てきたという。
小川選手は、その時の様子について「アップで顔がパンッと。こわっ! と思いました」と話し、会見場を笑わせた。来年から主将を務める山田選手がファン感謝デーで、去就を明らかにしていなかった小川選手に「一緒に野球しよう」と声をかけていたこともあり、「夢で残留要請」などと、スポーツニュースを賑わせている。
今回の例で、実際にどのような仕組みが働いたかは定かではない。しかし、夢には「霊的な体験を翻訳して見ているもの」という側面があるのは確かだ。
あの世で誰かと会っていることもある
一つは、夢の中で「霊界に行っている」という場合がある。
私たちの肉体には、ほぼ同じ形をした魂が宿っている。夜寝ている時に、肉体から離れてあの世に行っていることがあり、この時に「夢を見ている」と思っていることがあるのだ。「霊子線」で魂と体が繋がっているので、生きたまま霊界に行ける。
大川隆法・幸福の科学総裁の書籍『霊界散歩』では、「睡眠中に霊界に来ている人たち」の様子が紹介され、亡くなった家族など、あの世の人と会う場合があり、「この世に戻ってきたときには、それが"翻訳"されて、少し別なかたちの記憶になっています」と解説されている。
どうしても伝えたいことがあって……
それ以外に、生きている人を夢に見た場合は、「その本人が何かを伝えたくて、守護霊と本人の強い念いが合体してやってきている」場合もあれば、「誰かの強い念いを受けて、象徴的に見せられる」といったこともあるようだ。
大川総裁が2014年に収録した書籍『神秘現象リーディング』では、「進路に迷っていた高校生」が見た夢が紹介されている。これは「方便夢」といって、その人を指導する霊が、本人に将来の進路を教えるためのものだった。
大川総裁による、夢のリーディングを収録した著書『夢判断』では、「私たちから見ると、夢というものは実際に霊的なものも多いのですが、目が覚めたときに、多少、翻訳がかかっていて、違ったかたちになっていることが多いので、その裏側のものまで読み取らなければいけないことがあります。要するに、象徴的なものもある」と解説されている。
多くの夢は、起きた瞬間には印象的なものだと感じても、少し経つと記憶は消えてしまいがちだ。枕元にメモとペンを置いて、起き抜けに記録してみてはいかがだろうか。本欄で紹介したリーディングなどを参考に夢を振り返ると、自分の心と対話する機会にもなり、自分の本質が魂であること、あの世や霊は本当に存在することが実感できるかもしれない。
(河本晴恵)
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