HSU未来産業学部 アソシエイト・プロフェッサー
木村 貴好
(きむら・たかよし)1971年、埼玉県生まれ。筑波大学第二学群生物学類卒。同大学院修士課程(環境科学)修了、同農学研究科博士課程単位取得後退学。博士(農学)。応用昆虫学分野の研究を行う。農業生産法人、茨城県農業総合センター生物工学研究所を経て、2008年、幸福の科学に奉職。現在、ハッピー・サイエンス・ユニバーシティの未来産業学部アソシエイト・プロフェッサー。「自然と環境」「基礎生物B」などの授業を担当。著書に『スピリチュアル自然学概論』。
◎ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ(HSU)未来産業学部のホームページ
http://future-industry.happy-science.university/
前回までの内容を振り返ってみましょう。第4回では、幸福の科学で説かれている次元論について紹介しました。三次元世界は、縦・横・高さから成り立っており、四次元世界はここに時間という要素、五次元世界は精神という要素が加わります。
あの世の世界だけではなく、この世の世界にもこれらの要素は働きます。「質点」を定義した上で、高次元の引き付け合う力が物質に働くありさまを、時間や精神の要素を抜いた三次元空間の運動法則として定めたのが力学です。
ドイツの哲学者カントは、ニュートンの空間と時間を、主観を超えた必然的な時空間として再定義しました。電磁気学は、「再定義された時空間に遍満したエーテルの振動を記述したもの」と位置づけてよいでしょう。精神は取り除かれたままですが、四次元空間が科学の場となったと言えます。
「三次元科学を四次元科学で統一しよう」という営みが現代物理学だったとすれば、次の「精神」の手前で足踏みしているのも、現代物理学ではないかと思います。「客観的データへの実験者の観測の関与」や「光速を超える相互作用」などのあたりで、精神の領域に踏み込めていないように思います。