大川隆法・幸福の科学総裁の公開霊言が12月25日、「公開霊言1000回突破記念〈釈尊の霊言〉─情欲と悟りへの修行─」をもって、1000回を突破した。

霊言とは、あの世の霊を招き、その思いや言葉を語り下ろす神秘現象のこと。幸福の科学の霊言やリーディングは、仏教でいう「六大神通力」に相当する大川総裁の高度な霊能力を駆使して行われている。

これまで多くの霊言を目の当たりにし、質問者としても、多くの霊と対話をしてきた人からは、大川総裁の霊言はどう見えているのか。

本欄では、10月末発刊の本誌12月号「 すべての人に希望を- いま、目の前にある奇跡。大川隆法説法3000回突破記念 」に掲載しきれなかったエピソードを含めて、大川総裁の霊言の"衝撃"について5回にわたり掲載する。今回は、その第1回。

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幸福の科学専務理事

斎藤 哲秀

プロフィール

(さいとう・てっしゅう)1964年生まれ。神奈川県出身。東京藝術大学大学院美術研究科修了。1988年に幸福の科学に奉職。現在、幸福の科学編集系統括担当専務理事 兼 HSU未来創造学部芸能・クリエーターコースソフト開発担当顧問。

「ザ・リバティ」編集長

綾織 次郎

プロフィール

(あやおり・じろう)1968年生まれ。鹿児島県出身。一橋大学社会学部卒。産経新聞に入社後、政治部で首相官邸などを担当し、2001年に幸福の科学に奉職。現在、幸福の科学常務理事、HSUビジティング・プロフェッサーなどを兼任。

人格と内容の一貫性がある

斎藤(以下、斎): 今から31年前、編集担当として大川総裁が吹き込んだ霊言の音声やテープを、文字に起こしていました。当時は、カセット何本分も、何時間にもわたって霊言が収録されていました。

例えば、七大天使の一人であるミカエルは、外国の霊ですので、英語なまりの日本語でした。「ミカエルデス」といったようなカタカナで起こすような日本語の音声が、カセットテープ数本分、延々と続いているんです(『大川隆法霊言全集』別巻2として刊行されている)。

また、松尾芭蕉の霊はおじいさんのようなしみじみした口調でしたし、ベートーベンは声の印象がとても深いというか、暗かったです。どの霊も話し方が違うので、「霊の個性」が出るんだなと感動しました。

今は、霊言をする総裁を間近で拝見する機会もあります。私は、東京藝術大学の油絵科の出身ということもあり、ある意味で、「デッサンの目」で総裁の霊言現象を見ている面があります。

例えば、「クロッキー」と言って、対象の動きを捉えて描写する修行があるのですが、そうした目で総裁のしぐさや表情、声などの変化を"観察"すると、霊を招いた後、総裁の動きが明らかに変化していると気づくことがあります。

しかも総裁の場合は、作為的な瞬間芸ではなく、一定の時間同じ動作が続きます。

『菅直人の原点を探る』

『菅直人の原点を探る』

大川隆法著

幸福の科学出版

例えば、菅直人元首相の師匠と言われていた市川房枝議員の霊を招霊された時は、声の震え方や、絵画的には「正中線」と言われている身体の中心ラインを追っていっても、軸のずれ方が大きく"老女"のように変わり、その状態が収録中、1時間近く続きました。

これは人体デッサンで言えば「ムーヴマン」と呼ばれる身体の動きが、ある瞬間から構造的に全身レベルで変わり、一つの個性としての動きになり、まったく違ってしまったので驚きました。これは全身の動きが緊密に連動したバランスの変化なので、表面上だけ真似するレベルの瞬間芸ではできないと思います。

綾織(以下、綾): 仮に人格を作っていたとしたら、発言の内容がどこかで矛盾してきますよね。

斎藤さんは絵画的な感じで捉えているとのことでしたが、私は、内容の一貫性にいつも驚きます。総裁の霊言の場合は、1年後、2年後に同じ霊の霊言をとっても、内容に矛盾がないですよね。

また私は、霊言の収録から時間を置いて、国際情勢と照らし合わせながら霊言の内容を読み直すことも多いのですが、霊人の語った内容が数年後にその通りになることが多いと感じます。

例えば、大統領に就任する前に収録されたドナルド・トランプ氏の守護霊霊言でトランプ氏の守護霊は、「次なるヒットラーは習近平だ!」「共産主義は嫌いなんだよ」「(プーチン大統領について)彼には本物のリーダーシップがあって、意思決定ができるからね。本物の権力者だと思う。ある意味、尊敬してるよ」「どうぞ日本も核兵器を持ってください」と言っていました。

後になればなるほど、守護霊の発言通りにトランプ氏が動いているんですよね。

真実を掘り込む

斎: 霊の本音を掘り込むために、もう一段の踏み込みが必要な場合、総裁が法力を使って、新たな観点から真実に迫っていかれることもあります。

『CO2排出削減は正しいか』

『CO2排出削減は正しいか』

大川隆法著

幸福の科学出版

例えば、16歳の環境活動家のグレタ・トゥーンベリさんの守護霊の霊言がありました。

グレタさんに影響を与えている霊を探ると、レーニンの霊が「寒い地域に住んでいる人たちが次世代の世界のチャンピオンになる」と考えていることが分かり、「グレタさんは"悪魔的な神"の道具の一つとして利用されている」という結論が出ました。

もう一方では、CO2排出問題を中国が裏からあおっていることも明らかになりました。そのためグレタさんは、ノーベル平和賞候補として注目されていましたが、「あの世的にもこの世的にも利用されている」と特定されました。

こうしたように、霊言では、驚くべき真実が次から次へと明らかになります。その過程で、知の世界が広がっていく感じがあります。

科学では、理論化には実験が必要と言われていますが、真実を探究するという点では、霊言は実験に似ていますよね。霊を呼んで本音を言わせてみないと分からないですから。

霊言後の総括で総裁ご自身も、「驚きました」と仰ることがあります。霊言で総裁は、バイアスを取り除いて、白紙の目で真実を探究しようとされています。これは、科学的実証精神ですよね。だから、「幸福の科学」なのだと思います。

綾: 霊言では、導師とチャネラー、審神者の3つの役割が必要と言われていますが、総裁は三者全部を兼ね備えています。

さらにもう一つ大切なのが、「神域」だと思います。科学的に表現すると「無菌室」の状態をつくって、精密な実験ができるようにしている。そこで霊言をするから、霊の思いを精査できるようになっているんでしょうね。

斎: 「神域」の中で行われるので、霊も真実を吐かざるを得ないし、我々質問者も試されるんですよね。中には、自分の持つ邪な思いを霊に指摘されて、ショックで気絶してしまった質問者もいました。

外からは見えないかもしれませんが、霊言の場は宗教的には純粋想念の世界になっているので、念力を少し込めて質問しないと、霊が本音を語ってくれない感じもあります。その意味では霊力が要りますし、単なる知識は全然使えません。

しかも、霊言の収録は、突然です。その日に朝決まることが多いんですよね。ですから、我々質問者は準備の時間がほとんどありません。

『公開霊言ホーキング博士死後を語る』

『公開霊言ホーキング博士死後を語る』

大川隆法著

幸福の科学出版

例えば、2018年4月にスティーブン・ホーキング博士の霊言がありました。あの時は、ホーキング氏の霊が総裁にコンタクトを取ってきたので、急遽霊言をすることになったんです。

総裁も『公開霊言ホーキング博士死後を語る』のまえがきで、「突然のことで十分に準備ができなかった」と書かれています。

ちなみに私は、収録が始まって、初めて英語の霊言だと知りました(笑)。ただ、念いは通じるので、その時は、英語を突き抜けて念で通じさせることにして、一世一代の想念を出して質問しました。

結果的にはなんとか通じたのですが、後で知りましたが、それは総裁の高度な言語能力による意識変換で翻訳されて伝わったため可能なことでした。

霊によって違う「感化力」

斎: 綾織さんと一緒に質問して、鮮烈な思い出があるのが、2019年1月に収録されたナポレオン・ヒルの霊言です(『「願いが叶う」心の法則―ナポレオン・ヒルの霊言―』として、幸福の科学の全国の精舎で開示されている)。あの時のナポレオン・ヒル霊の情熱って、すごくなかったですか?総裁の体を通して、「燃えるようなエネルギー」を強く感じました。

しかも、余韻が残るんです。霊の持つ「感化力」と言えるのでしょうか。ナポレオン・ヒルの場合は「幸福な積極性」の思いがずっと残りました。あのような体験もなかなか珍しかったですよね。

『毛沢東の霊言』

『毛沢東の霊言』

大川隆法著

幸福の科学出版

綾: 本当ですね。ナポレオン・ヒルのようにグワーッっと熱くなるパターンもあれば、終わった後、ガクガクになってしまうものもありますよね。あれは、毛沢東でしたか。

斎: 毛沢東の霊言が終わった後、私は、心身ともにボロボロになりました。綾織さんも同じような状態だと言っていましたよね。あの時は、邪悪なエネルギーに触れてしまって、ものすごく身体に悪い、マイナスのエネルギーが残った感じでした。「霊言の本を出すな」という反撃だったのかもしれないですけどね。

霊言で霊と接して、身体が温かくなるものもあれば、終わった後ダメージが来るのもあるというのは、知識的なものだけでは到底できないですよね。「やらせなんじゃないか」と言われても、私は納得できません。だって、現実に身体に異変が起きていますから。(続く)

【関連サイト】

大川隆法 公式サイト

https://ryuho-okawa.org/#/home

幸福の科学 公式ホームページ 霊言・リーディングについて

https://happy-science.jp/ryuho-okawa/reigen/

【関連記事】

2019年12月26日付本欄 大川総裁の公開霊言が1000回を突破 霊言を収録し続ける意味とは何か

https://the-liberty.com/article/16628/

2020年2月号 霊言を行い続ける理由 - 大川隆法総裁 講演Report 「永遠の法灯をともして」

https://the-liberty.com/article/16603/

2015年2月号 「霊言学」のすすめ - 500人超の霊言を研究する - Part1

https://the-liberty.com/article/8928/

2019年12月号 すべての人に希望を - いま、目の前にある奇跡。大川隆法説法3000回突破記念

https://the-liberty.com/article/16398/