大川隆法・幸福の科学総裁は7日、幸福の科学・東京正心館で、法シリーズ最新刊である著書『信仰の法』を参考書籍とした講演を行った。大川総裁の説法は今回で累計2700回目となる。講演の様子は同グループの中継網を通じて、全国に同時中継された。

本講演のテキストとなった『信仰の法』の副題には、「地球神エル・カンターレとは」とある。同書の中では、幸福の科学の信仰の対象である「エル・カンターレ」の本体意識が、約3億3千万年前の地球に「アルファ」という名で下生し、人類の最初の指導者として、「始原の法」を説いたことなどが明かされている。

「エル・カンターレ」の言葉の意味とは

大川総裁は、『信仰の法』には、さまざまな論点が書かれており、その内容をすべて理解することは難しいかもしれないと前置きした上で、幸福の科学の信仰の対象である「エル・カンターレ」という言葉の持つ意味に言及した。

「エル」については、「神とか光とかいう意味で使われることが多い」と述べ、「カンターレ」は「人類をくるむ愛の力、慈悲の力、それから、神秘の力、奇跡の力、こういうものですね。(中略)地球全体に関して、そうした神の力で人類を守ろうとする力を及ぼしているということを意味している」と解説した。

宗教対立を乗り越えるために必要な「寛容さ」

大川総裁は同著で、今世界で起きているキリスト教とイスラム教などの宗教対立を解決していくためには、それぞれの宗教を導いた神が「同じ」であることを知る必要があると説いている。

「確かに、それぞれの宗教は、民族性や文化性の違いによって考え方が違っているかもしれません。しかし、もとなるものは一つであって、さまざまに魂を磨きながら、この地上で修行している仲間であることに変わりはないのです」(『信仰の法』第6章より)

大川総裁は講演で、現在ミャンマーなどで起きているイスラム教と仏教の戦いについては、その原因が「偶像崇拝についての考え方の違い」にあるとして、「人間には、やっぱり信仰の対象が必要は必要なので、その信仰の対象がどういうものであるかということは、それぞれ個性があってもしかたがないことで、これは寛容でなければいけないところだと思います」と述べた。

イエスが「天なる父」と呼んだ存在はエル・カンターレ

大川総裁はさらに、キリスト教の信仰の対象に言及。「イエスと天なる父は別の者です。そして、その時、天なる父として指導していたのは、エル・カンターレである」と語った。

『信仰の法』にも、「『イエスが「主よ」と呼んだ人と、ムハンマドが「神よ」と呼んだ人は、同じ人なのだ』ということを私は言いたい。(中略) そうした存在が、今、『エル・カンターレ』という名を冠して地上に生まれてきています」とある。

「何かを成し遂げた」という実績を残せる1年に

大川総裁は、勤勉に真面目に努力していれば、それなりの成果が出てくるとしたうえで、「やっぱり毎日毎日、一歩一歩ですねえ、『今日は何か前進したか』ということを繰り返し自分に問いかけていくということも前進の秘訣です」「私としては2800回以上、今年は講演をするように頑張りますけれども、皆様方も、『今年は何かをやり遂げた』という実績を自分で残せるように、今年1年を戦い抜いてください」と、法話を締めくくった。

なお、大川総裁は講演で、以下のような論点にも言及した。

  • 幸福の科学以外では知り得ない「宇宙の法」について
  • 『信仰の法』の中に、国際政治的な論点が数多く盛り込まれている理由
  • キリスト教で説かれている「自力」と「他力」の考え方について
  • 医学的に原因が分からない病気をどう考えるべきか
  • 30年間存続し続ける企業は5千社に1社と狭き門であること

【関連書籍】

幸福の科学出版 『信仰の法』 大川隆法著

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