地球外知的生命体がUFOで地球に飛来していると信じる「UFO信仰」者の数は時代によって増減するが、それは政治的なものであると7月上旬のタイム誌が伝えている。

記事によると90年代はUFOやエイリアン・アブダクションへの関心が頂点にあり、テレビのゴールデンタイムには関連のドラマやドキュメンタリーがあふれ、マサチューセッツ工科大学のような一流の大学でエイリアン・アブダクションの学会が開催されたという。

しかし、21世紀に入ってから行われたギャラップ世論調査では、UFO信仰者数は3人に1人から、いったん4人に1人程度に落ちた。現在、人気ドラマ『Xファイル』の新シリーズが始まり、ヒラリー・クリントン氏が「大統領になったら、UFO情報を開示する」と言い出し、UFO信仰は上昇期にあるという。2015年の世論調査によれば、45%のアメリカ人が地球にETが飛来していると信じているという。

タイム誌は、この「UFO信仰」者の増減現象は政治的なことであるという。権力者がUFOマターに不名誉な烙印を押して、UFO信仰者の数を操作することは簡単なことだ。また、心理学者、社会学者などは、西欧社会での超常現象への熱狂といった社会現象としての分析から、伝統的な宗教の権威は落ちたが、信仰というのは人間の精神に根付いたものなので、今度はUFO信仰が「新しい神話」として現れたのだと考えているようだ。

タイム誌の記事は、あくまで社会学的な「UFO信仰」の変化の分析だが、政府の操作や社会現象がどうであれ「ETが地球へ飛来している」と信じる人々は、一定割合存在するのではないだろうか。

証拠があるから信じるというのは"確認"にすぎず、信仰ではない。93年3月13日アリゾナ州フェニックスで何千人ものアメリカ人が巨大UFOを目撃した「フェニックス事件」の目撃者の一人、当時のアリゾナ州知事ファイフ・シミントン氏は、「見てしまえば、理屈ではなくて直観で(ETのUFOだ)とわかる」という。

大川隆法総裁は、著書『不滅の法』で、「宇宙には、神に対する信仰心を持った人たちが数多く存在している」と述べている。宇宙人は、惑星間を航行する高いテクノロジーを持っているわけだが、宇宙では、信仰と科学は共存・一致しているということだ。地球人が死後に行く「あの世」「霊界」という「異次元」を、彼らはテクノロジーで航行してくる。地球では現在のところ、宗教が「あの世」の存在を教えており、"科学的"ではないので受け入れられないと考える人も一定割合いるが、それは「現在の地球の科学では、霊界の存在を解明できていない」ということに過ぎない。

かつてBBCが、文明と未接触のアマゾンの部族の記事を書いていた。彼らは上空から写真を撮る航空機に対して弓と矢で抗戦しようと身構えていた。ブラジル政府はこういう文明未接触の部族を見守り続け密かに保護している。同様のことを宇宙レベルで見ると、まだ宇宙文明に属していない地球を見守る"政府関係者"がいるかもしれないという外からの視点が仮定としてあっていいのではないだろうか。(純)

【関連書籍】

幸福の科学出版 『不滅の法 宇宙時代への目覚め』 大川隆法著

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