脳死と判定されたポーランド人が延命治療を行った55日後に出産したことを、病院関係者らがこのほど、明らかにした。AFP通信が報じている。

女性は妊娠中だった昨年末、脳腫瘍による脳死状態と判定された。その後、新生児は1月の妊娠26週目に帝王切開で生まれた。出生時の体重は1キロほどだったが、3カ月間集中治療を受け、3キロまで増えた。合併症が見られないことから、新生児は退院したという。

病院の担当者は、「17、18週目という初期段階から、こんなに妊娠状態を維持できたのは非常にまれ」と語っている。