米航空宇宙局(NASA)の太陽観測衛星SOHO(太陽・太陽圏観測衛星)によって、最近、太陽に突進する衛星群が頻繁に観測されているという。一部の天文学者は、巨大な彗星が太陽に接近する前兆ではないかと推測。

SOHOは、1995年に打ち上げられてから、太陽周辺で約2000個に上る彗星を撮影してきた。そのような彗星は「サングレーザー」と呼ばれているが、大半は小型で、数時間で消滅するという。問題はその頻度の変化だ。

今まで数日に1個だったサングレーザーが、2010年12月13日から22日にかけて、10日間で25個も観測されたのだ。1997年に観測したサングレーザーの数は69個。それが2010年には200個。この増加は何を意味するのだろう。

一説には、巨大彗星から分裂した破片ではないかという。では、親元となるような巨大彗星が太陽に向かって急接近しているというのか。

ニュースでは天体ショー的な気分もあるが、太陽に影響はないのか。2012年を目前に控えているだけに、不気味な動きだ。(ア)

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