「危機下なら核先制使用も」 中国軍が内部文書で明記

2011.01.07

中国の胡錦濤国家主席は「いかなる状況下でも核の先制使用はしない」と公言してきたが、実際にそれを保証するものはなかった。1月6日付産経新聞の記事が本当だとすると、アメリカなどから中国の重要拠点に空爆を受けた場合は核の先制攻撃があり得るということだ。ソ連も冷戦時代には「核の先制不使用」を公言していたが、検討していたのは先制使用だったことが後に明らかになっている。
中国がやろうとしているのは、自国の核兵器が侵略的なものではないと見せながら、その間に増強に増強を重ねるというものだ。

ちなみに、岡田克也外相は2010年5月、中国外相に対し、「5つの核保有国の中で核兵器の数を増やしているのは中国だけだ」と指摘し、核削減を求めた。民主党政権でも、真っ当な主張はあるにはある。(織)

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