ウォール街のデモを朝日新聞が支持

2011.10.10

ニューヨークのウォール街で激化するデモについて、9日付朝日新聞が社説でデモ側を支持している。

労組や経営難に陥った経営者、ローンを返せない学生などが集まって、「金持ちは1%、われわれは99%」「富める者に税金を、貧しい者に食べものを」と主張しているらしい。

典型的なカビの生えた左翼的な主張だが、社説では、99%の人々の肉声に耳を傾けるべきだと主張し、富裕層への増税を求める。

しかし、使い古された警句だが、サッチャー元英首相が言うように、「金持ちを貧乏人にしたところで、貧乏人が金持ちになるわけではない」。

冷戦が終結して20年が経とうとしているのに、このところ日米欧で急速に左傾化が進んでいるように見える。

オバマといい、日本の民主党といい、社会保障の充実を叫んで政権を獲っているが、結局、行き詰っている。その結果、「もっとよこせ」と訴えているわけだが、それは「ギリシャ化」しているようにしか見えない。

不況で貧しい生活に追い込まれた人は本当に気の毒ではある。しかし、彼らが自分とは縁もゆかりもない富裕層に向かって、「自分を食べさせろ」と集団で訴えるさまは、よく考えてみたら異様な光景だ。

それを巨大新聞が支持するのは、さらに異様だ。

どうすれば、彼らが自立・自活できるかをこそ、考えるべきだろう。この左傾化の流れは早晩行き詰るはずだ。(村)


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