国連の原子力会合 野田首相より韓国大統領に軍配
2011.09.24
野田佳彦首相は22日午前(日本時間22日夜)、ニューヨークで開かれた国連の「原子力安全に関する首脳級会合」で演説。原発に肯定的な言及をしたが、同じ場で演説した韓国の李明博大統領と比較すると、残念ながら見劣りする内容だった。
野田首相は、福島第一原発について、「収束に向けた取り組みは着実に進展している。当初に比べれば、放射性物質の放出量は400万分の1に抑えられている」「原発の安全性を世界最高水準に高める責務を担い行動することを誓う」と明言。また、「原子力利用を模索する国々の関心に応える」として、原発の輸出を継続する考えを強調した。
日本を破壊しようとした菅直人・前首相の「脱原発」政策と比べると、かなり積極的、肯定的な内容で評価できる。だが、同じ場で演説した李明博大統領は、「3月の福島原発事故は原子力の信頼性に大きな打撃を与えたが、この事故が原子力を放棄する理由になってはならない」と原発推進の立場を表明し、「科学的根拠を土台に、より安全な原子力利用に向けた方法を模索するときだ」と力強く語った。 また、代替エネルギーだけで世界的なエネルギー需要の増加と気候変動に対応するには、現時点では技術的・経済的に限界があり、「原子力の活用が不可避だ」と強調した。(聯合ニュース)
国内に目を向ければ、関西電力が「冬場の需給は夏より厳しい」との見通しを示すなど、まだまだ電力不足によるマイナスの影響は続きそうだ。野田首相は、原発に対する正当な見解を国内でももっと強く発信し、すぐにでも原発を再稼働させる必要がある。(清)
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