過度に怖がる必要はない「放射能汚染米」

2011.08.12

今秋に収穫されるコメの放射能汚染が心配され、さまざまな報道がなされている。問題となるのはセシウム汚染だが、いくつかの週刊誌は「臓器に吸収され、がんを引き起こす」と不安を煽っている。

その中で、現在発売中の女性セブン8月25日号・9月1日号「セシウム汚染米があなたの食卓に入り込むかも」という記事では、一つの安心材料を提供している。

暫定基準値コメ1キロ当たり500ベクレルの放射性物質を、1日160グラム分だけ365日食べ続けても、0.38ミリシーベルトの内部被曝にしかならない(100ミリシーベルトでがんになる確率が0.5%上がる)として、札幌医科大の高田純教授が以下のようにコメントしている。

「まったく問題ない」「例えば食べ物にはカリウム40という自然放射線が含まれていて、牛乳には1キロ当たり40ベクレル程度含まれています。ですから、微量の放射性物質を気にしていたら何も食べられなくなります。子供は大人の3倍健康リスクが高くなるといわれていますが、それを加味しても米に含まれているセシウムの量は問題ない値です」

たとえ3000ベクレル程度の暫定基準値を大きく超えたコメであっても、1年で約2ミリシーベルトで、CTスキャン1回の3分の1にしかならない。各自治体は土壌検査や収穫前と収穫後の玄米の検査を行う予定で、そうした「汚染米」は市場に出回らないと考えていい。過度に怖がることはないということだ。(織)


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