中国の高速鉄道事故対処のトンデモぶり

2011.07.26

中国浙江省での高速鉄道事故への対処は、共産党政権のトンデモぶりを浮き彫りにしている。例えば、

  • 鉄道省は、「先行していた列車が落雷で停止した」と説明している。これは列車の停止トラブルの原因については説明しているが、衝突事故の原因は何も説明していない。後続の列車は200キロ近くで激しく衝突し大破しており、その事故原因こそが重要であるのに、単なる「天災」にすり替えている。
  • 事故後、夜が明けると、ショベルカーが10台ほど出動し、大破した先頭車両が現場の地中に埋められた。運転席は細かく砕かれてから埋められている。日本ならば運輸安全委員会(旧・航空鉄道事故調査委員会)が現場や車両を一定期間保存し、事故原因の調査を行うが、こうしたプロセスが一切ない。
  • その件で記者会見した鉄道省の王勇平報道官は、「足元が泥沼で、救援活動に困難をきたしている。列車先頭部分を土に埋め、救援作業をしやすくした」と説明した。ただ、映像や写真で見る限り、そういう泥地はわずかしかなく、救援活動と何の関係もない。
  • 中国共産党中央宣伝部は、国内メディアに対して、独自報道をしないよう求める通知を出した。上記の事故原因だけでなく、死亡者数についても疑惑が出ている。

菅直人首相の原発事故対応のトンデモぶりもすごいが、まだ日本は民主主義があるだけに限度がある。

中国は高速鉄道(新幹線)を運用するにあたって、おそらく致命的な欠陥を抱えているであろうが、それを明らかにすることなく“暴走”し続ける。第二、第三の高速鉄道事故が起きることだろう。(織)


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