週刊新潮が敗訴 控訴審で賠償額が倍増
2011.07.08
多くの個人や団体の誹謗中傷を繰り返す「週刊新潮」が、記事で名誉を傷つけた男性から慰謝料を求められていた6日の名古屋高裁の控訴審判決で、1審よりも慰謝料額の倍増が命じられた。7日付読売新聞などが報じている。
問題となったのは、週刊新潮2010年2月18日号の記事で、故・宮本顕治元共産党議長の受刑記録を不正に閲覧した「宮本身分帳事件」で知られる鬼頭史郎元判事補の、過去の事件で法曹資格を失った状況や生活状況などを記載した。元判事補が発行元の新潮社などに850万円の慰謝料を求めていた。
1審の名古屋地裁判決では、新潮社と編集長に計125万円の支払いが命じられたが、6日の名古屋高裁の控訴審判決では、高田裁判長が「必要な裏付け取材がされていないことは明らか」「元判事補の経済状況などを記載した部分に公益性はない」などとして、1審判決を変更し、同社などに計250万円の支払いを命じた。
弊誌でも報じたが、週刊新潮は5月下旬にも東京地裁の判決で、虚偽報道によって読売新聞の名誉を傷つけたとして、新潮社などに計385万円の支払いを命じられている。このとき、裁判長は「記事は真実と言えず、真実と信じる相当な理由もない」と指摘。週刊新潮は、記事で名誉を傷つけた個人や団体からたびたび訴訟を起こされ、ここ10年間だけでも少なくとも許容賠償額が1億4千万円にのぼっている。
週刊新潮は、幸福の科学グループに対しても「白」を「黒」に見せようとする事実無根の記事で執拗に誹謗中傷記事を繰り返しているが、今回改めて、週刊新潮の記事が信頼に値しないもの、ジャーナリズムには程遠い単なるのぞき見記事であることが明らかになったといえる。(格)
【参考記事】
2011年5月号 なぜ新潮社は宗教を憎むのか
http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=1610
2011年6月号 週刊新潮に正義はあるか
http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=1864
2011年8月号 やっぱり「真実とはいえない」週刊新潮の記事
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