トランプ氏、ガザ和平案「第二段階」開始を宣言 ─ 平和の構築者・トランプ氏でなければ成しえなかった

2025.10.15

《ニュース》

トランプ米大統領は13日、エジプトで開かれたガザ和平国際会議に出席し、パレスチナ自治区ガザ地区をめぐるイスラエルとイスラム組織ハマスの和平案について、「第二段階」はすでに始まっていると述べました。

《詳細》

2023年10月、ガザでイスラエルとハマスの交戦が始まって以来、戦争は約2年続いてきました。トランプ政権は今年9月末、20項目からなるガザ和平案を提案し、イスラエルとハマスはそれを受け入れました(関連記事:「不法移民取り締まりへの反対などで相次ぐ無差別銃撃」)。

その和平案の「第一段階」として、今月10日正午に停戦が発効し、72時間以内にあたる13日午前、ハマスはイスラエル人の人質20人を解放、4人の遺体を返還し、残り24人の遺体も順次引き渡す方針です。イスラエル軍もガザの人口密集地帯などから撤退し、収監していたパレスチナ人1968人を釈放。ガザ住民の多くは帰還を始めており、「第一段階」の履行は順調に進んでいます。

和平案の「第二段階」には、ガザ停戦を監視するアメリカやアラブ諸国などによる「国際安定化部隊」の展開、ハマスの武装解除、イスラエル軍の完全撤退、ガザの復興などが含まれています。最重要課題と言われるハマスの武装解除や、パレスチナ人実務官僚から成る委員会による戦後ガザ統治(トランプ氏が議長を務める平和評議会が監督)については、詳細は決まっておらず、今後の交渉に委ねられています。

トランプ氏は13日、イスラエル国会で演説し、「ガザは即座に非軍事化される。ハマスは武装解除されるだろう」と語り、今回の合意は単なる戦争の終結ではなく、「恐怖と死の時代の終焉」であり、「信仰と希望、神の時代の始まり」だと強調しました。また、イスラエルとアラブ諸国の外交関係を正常化する枠組み「アブラハム合意」を広げていく意欲も示しました。イスラエル国内は、人質解放に導いたトランプ氏への感謝の声で溢れています。

13日の和平会議には、英仏などの欧州各国のほか、アラブ諸国などから20を超える首脳や代表が参加。ガザ停戦交渉を仲介してきたトランプ氏とエジプトのシシ大統領、カタールのタミム首長、トルコのエルドアン大統領は、和平文書「永続的な平和と繁栄のためのトランプ宣言」に署名し、トランプ氏は「ガザの戦争は終わり、復興が始まる」と表明しました。ただ第二段階の詳細には触れませんでした。

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タグ: 外交  ハマス  トランプ大統領  和平案  ガザ  宗教  停戦  人質  イスラエル 

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