テーマパーク その魅力の謎に迫る (第1回)

2025.09.21

《本記事のポイント》

  • そもそもテーマパークって何?
  • いつごろ出来たのか?
  • その魅力の本質とは?

さて、今回からは「テーマパーク その魅力の謎に迫る」と題しまして、何回かに分けてテーマパークの話題を取り上げたいと思います。

どうでしょうか、最初にテーマパークと聞いてパッと思いつくのは、「東京ディズニーリゾート」や「ユニバーサルスタジオジャパン」といったところでしょうか。今年7月、沖縄にオープンした「ジャングリア」も話題です。他にも全国各地にユニークな施設がいくつもあり、それぞれが多くのリピーター(再来園者)に支えられて、人気を博しています。

そもそもテーマパークって何?

では「テーマパーク」は、なぜ「テーマパーク」と呼ばれるのか?その用語の定義はあるのかということに関して、わかりやすく解説していきたいと思います。

テーマパークとはずばり、「テーマを持ったパーク」と言う意味であり、園内のいろいろなアトラクション(遊戯施設)やレンストラン、売店などが、ただ雑然と敷地内に並んでいるだけで、それぞれが関連性もあまりなく、バラバラに存在している遊園地(英語では「アミューズメントパーク」)とは異なります。あらかじめ統一されたテーマ・コンセプトに基づいて、その敷地内の空間全体が細部にわたり、巧みに設計・演出されている大規模な施設という意味を持ちます。

では、テーマパークはいつ頃出来たのかと言えば、やはり1955年にカルフォリニア州ロサンゼルス市のアナハイムの地に、ウォルト・ディズニーがオープンさせた「ディズニーランド」がその原点だとするのが定説です。

非日常的な環境演出がポイント

要は、ウォルト・ディズニーが制作した数々の映画の世界観に基づいて環境演出され、その映画に登場するアニメキャラクターや登場人物たちがそのまま園内に登場してもまったく違和感のない非日常的な環境演出がされているパークという点が特色だったわけです。

その米国ディズニーランド建設では、アトラクション開発においても、ウォルト・ディズニーは、建築の専門家ではなく、あえてアニメーターやデザイナーを中心とする一群のクリエイティブ部門のスタッフ(イマジニア)に設計を任せ、ユニークなアトラクションの数々を創りました。例えば、「白雪姫」「シンデレラ」に登場するディズニープリンセスを描いたアニメーターのマーク・デイビスが、「カリブの海賊」や「ジャングルクルーズ」といったアトラクションの各シーンのシナリオ設定をしています。それまでの遊園地にはなかった画期的な試みと言えるでしょう。

日本では、それを受けて、「東京ディズニーランド」がオープンした1983年を日本のテーマパーク元年などとも呼んでいます。ちなみに同年には「ハウステンボス」の前身となる「長崎オランダ村」もオープンしています。

先ほども少し触れました「非日常的な環境演出」というポイントですが、見渡す限り、日常空間にはない演出がしっかりと施されている点が、本来のテーマパークのテーマパーク足る所以なわけです。

そして、その非日常的な環境演出こそが、テーマパークが持つ魅力の本質の1つと言えるでしょう。それでは引き続き次回以降もその魅力の本質を深掘りして参ります。

(吉崎富士夫)

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タグ: ハウステンボス  アミューズメント  非日常  ユニバーサルスタジオジャパン  魅力  魅力の謎に迫る  東京ディズニーリゾート  テーマパーク 

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