トランプ政権、米首都ワシントンに州兵800人投入 ─ リベラルメディアは「常軌を逸している」と批判するが、これでも最低限の必要措置
2025.08.13
《ニュース》
トランプ米大統領は11日、首都ワシントンDC(コロンビア特別区)の治安を回復するため、州兵800人を派遣し、首都警察の指揮権を掌握すると発表し、ワシントンを世界で最も美しい首都にすると宣言しました。
《詳細》
トランプ氏は記者会見で、「今日は(ワシントン)DC解放日だ」と述べました。「ギャングや血に飢えた犯罪者、粗暴な若者、麻薬中毒者、ホームレスに支配された」ワシントンを解放し、「首都を取り戻す」と訴えました。
さらに、米大統領に与えられた権限に基づいて、コロンビア特別区自治法(ホーム・ルール法)第740条を正式に発動し、ワシントン首都警察を連邦政府の管理下に置くとしました。同法第740条は、米大統領が「必要で適切」と判断した緊急時に、首都警察の指揮権を一時的に掌握できる権限を与えています。
トランプ氏は、2024年のワシントンでの殺人事件の発生数は10万人当たり27人を超えており、コロンビアやメキシコの首都など「地上で最悪」と言われる場所の発生数を上回っていると指摘。またこれは全米の州と比較しても最悪だといいます。
ワシントンでは今年、政府効率化省(DOGE)の元職員が自動車盗に殴打される事件が起きたり、8月には議会議事堂からほど近いネイビー・ヤードで銃撃戦が勃発したりしています。また昨年には、民主党下院議員ヘンリー・クエラー氏が自宅前で銃を突き付けられ、第一次トランプ政権の高官だったマイク・ギル氏が射殺されるなど、凶悪犯罪が多発しています。
ワシントンのミューリエル・バウザー市長は、トランプ政権のこの決定を「不安をかき立てる、前例がない措置だ」と批判していました。
首都警察を連邦政府の指揮下に置いた初日の12日、ワシントンに州兵が投入され、約850人の捜査員らがワシントンを巡回し、殺人や銃関連の容疑などで23人を逮捕しました。トランプ氏は、ワシントンに続いて、シカゴやニューヨークなどの都市でも同様の手法を用いる可能性があることを明らかにしています。
《どう見るか》
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