中国軍高官の相次ぐ粛清に"習近平主席の権力失墜説?"まで噂される【澁谷司──中国包囲網の現在地】

2024.12.07

アジア太平洋交流学会会長・目白大学大学院講師

澁谷 司

(しぶや・つかさ)1953年、東京生まれ。東京外国語大学中国語学科卒。東京外国語大学大学院「地域研究」研究科修了。関東学院大学、亜細亜大学、青山学院大学、東京外国語大学などで非常勤講師を歴任。2004年夏~05年夏にかけて台湾の明道管理学院(現・明道大学)で教鞭をとる。11年4月~14年3月まで拓殖大学海外事情研究所附属華僑研究センター長。20年3月まで、拓殖大学海外事情研究所教授。著書に『人が死滅する中国汚染大陸 超複合汚染の恐怖』(経済界)、『2017年から始まる! 「砂上の中華帝国」大崩壊』(電波社)など。

11月27日付の『フィナンシャル・タイムズ』紙は、情報筋の話として、中国の董軍・国防相が汚職疑惑で捜査を受けていると報じた(*1)。

これまでに2人の国防相(李尚福と魏鳳和)が在任中と退任後に汚職の疑いで調査されている。彼らは習近平主席に国防相に任命されている。李尚福の場合、習主席によって解任された。

他方、海外コメンテーターのトウ聿文は、「X」でやはり董軍が調査を受けていると報じた。董軍は、先日、逮捕が報じられた苗華・中央軍事委員会政治工作部主任の収賄事件に関与している可能性があるという。

また、駱明輝・南洋理工大学助教授は、董軍に対する汚職捜査が事実であれば、軍の士気が低下し、解放軍の戦闘能力に影響を与えると指摘した。

(*1)2024年11月26日付『中国瞭望』

「張又侠が軍権掌握」という説も

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タグ: 中国包囲網の現在地  澁谷司  更迭  汚職  習近平  粛清  中国軍 

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