天界と地上の間にある世界を描く映画「天間荘の三姉妹」

2022.11.09

© 2022髙橋ツトム/集英社/天間荘製作委員会

 

ひとは生きていく。いのちよりも長く。

こんなキャッチコピーが踊る映画「天間荘の三姉妹」が、10月28日より全国で公開されている。

舞台は、天界と地上の間にある街・三ツ瀬。美しい海を見下ろす山の上に、若女将の天間のぞみ(大島優子)が切り盛りする老舗旅館「天間荘」がある。

のぞみの妹・かなえ(門脇麦)はイルカのトレーナーをしており、二人の母親にして大女将の恵子(寺島しのぶ)は、逃げた夫を未だに恨んでいる。

© 2022髙橋ツトム/集英社/天間荘製作委員会

 

ある日、小川たまえ(のん)が、謎の女性・イズコ(柴咲コウ)に連れられて天間荘にやってくる。たまえはのぞみとかなえの腹違いの妹で、現世では天涯孤独。交通事故に遭い、臨死状態に陥って、天間荘にやってきた。

「天間荘で魂の疲れを癒して、肉体に戻るか、そのまま天界へ旅立つのか決めたらいいわ」というイズコの言葉に、たまえは客として泊まるのではなく、働かせてほしいと申し出る。母親と腹違いの姉妹たちとの暮らしの中で、家族の愛情や友情を知り、成長するたまえだったが、「決断の時」は刻々と近づいていた──。

少しずつ明らかになる、三ツ瀬の存在や天間荘の真の役割。それは、この世の価値観だけに囚われていては決して知ることができない、「人生の終わりの先」の世界への道筋だった。

大ヒットコミック『スカイハイ』シリーズのスピンオフの映画化となる本作。原作者の髙橋ツトム氏は、東日本大震災直後の「大勢の魂が同時に空にのぼっていくのを見た」という知り合いの言葉から、鮮明に絵が浮かび、本作の原作である『天間荘の三姉妹─スカイハイ─』を描いたという。

この地上に生きていれば避けられない、大切な人との別れや大きな悲しみ。「いま、生きている」ことへの感謝が湧き、生きることの意味を考えさせる、「人生の終わりの先」を描く感動作。

© 2022髙橋ツトム/集英社/天間荘製作委員会

 

天間荘の三姉妹

【公開日】
公開中
【スタッフ】
監督:北村龍平
【キャスト】
出演:のん 門脇麦/大島優子 寺島しのぶ 柴咲コウ
【配給等】
配給:東映

 


タグ: 別れ  のん  髙橋ツトム  人生の終わりの先  天界    地上  天間荘の三姉妹 

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