香港からの出国ラッシュが返還時を上回る 世界は着々と進む香港の監視社会化に目を向けよ

2022.06.30

2021年7月に他国に移住しようと香港国際空港を訪れた人々。画像:HUI YT / Shutterstock.com

《ニュース》

7月1日にイギリスから中国への返還25周年を迎える香港では、大規模な出国ラッシュが見られています。

《詳細》

「中国政府が約束した高度な自治を壊した」として、イギリス政府は昨年1月末から香港からの移民を受け入れています。イギリス政府の発表によると、今年3月末までに、香港人向けの特別発給ビザの申請が約12万3400件ありました。そのうち、11万3672件が許可されています。このペースで申請があれば、5年間で、25万~32万人がイギリスに移民してくると予想されています。

さらに、イギリスだけではなく、他の国でも香港からの移民を受け入れる国もあります。カナダ政府も香港人の人権を護るために、昨年2月からカナダの大学などで学んだ人の家族も受け入れ、労働ビザも出す制度を始めています。最初の1年で約8500人に対して許可を出しています。

また、オーストラリアによる移民ビザ発給も、2020~21年度で4312人に急増しています。

今回の移民ラッシュのペースは、中国に返還される1997年に見られたものを上回ると指摘されています。

《どう見るか》

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タグ: 出国  人権弾圧  香港  民主化運動  監視  香港国家安全維持法  移民  強制収容所 

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