「峠 最後のサムライ」 - リバティWeb シネマレビュー
2022.05.29
© 2020「峠 最後のサムライ」製作委員会
2022年7月号記事
Movie
峠 最後のサムライ
司馬遼太郎の名著が待望の映画化
- 【スタッフ】
- 監督・脚本:小泉堯史
- 【キャスト】
- 出演:役所広司、松たか子、香川京子、田中泯、永山絢斗
- 【配給等】
- 配給:松竹、アスミック・エース
- 【公開日】
- 2022年6月17日より公開
© 2020「峠 最後のサムライ」製作委員会
【レビュー】
今も読まれ続ける司馬遼太郎の名著『峠』が、待望の初映画化。
1867年、大政奉還により260年余りに及んだ徳川幕府は終焉を迎える。諸藩が東軍と西軍に二分していく中、戊辰戦争が勃発。越後の小藩である長岡藩の家老・河井継之助は、民の暮らしを守るために戦争を避けようと、東軍・西軍のいずれにも属さない、武装中立を目指す。
新政府軍に乗り込み、「戦争は双方に不利益。諸藩が団結して新しい国づくりに邁進すべき」と主張するも決裂。非戦中立の夢が敗れた河井は徳川譜代の大名として義を貫き、砲火を交えると決断する──。
武士の生き方を貫き通した姿勢から、「最後のサムライ」と評される河井継之助。しかし河井は諸国を遊学し、ペリーの黒船をその目で見ている。時代の変化を肌で感じ、藩政や財政改革の必要性を進言するなど、世界を見据える広い視野を持っていた。
「武士の世は滅び、かつてないほど新しい世の中がやってくる」。そう分かっていながら、武士として藩を守るために命を賭した河井継之助。坂本龍馬と並び称され、敵対していた西郷隆盛や勝海舟さえもその死を惜しんだとされる、知られざる英雄の最後の一年が描かれる。
ザ・リバティWeb シネマレビュー
「峠 最後のサムライ」
(星4つ。満点は5つ)
「自由・民主・信仰」のために活躍する世界の識者への取材や、YouTube番組「未来編集」の配信を通じ、「自由の創設」のための報道を行っていきたいと考えています。
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