「大河への道」 - リバティWeb シネマレビュー
2022.04.29
© 2022「大河への道」フィルムパートナーズ
2022年6月号記事
Movie
大河への道
「初の日本地図」に隠された秘密
- 【スタッフ】
- 監督:中西健二
- 【キャスト】
- 出演:中井貴一、松山ケンイチ、北川景子、岸井ゆきの、和田正人、田中美央、溝口琢矢、立川志の輔、西村まさ彦、平田満、草刈正雄、橋爪功
- 【配給等】
- 配給:松竹
- 【公開日】
- 2022年5月20日より全国公開
© 2022「大河への道」フィルムパートナーズ
【レビュー】
千葉県香取市役所に勤める、さえない総務課主任の池本保治は市の観光振興策を検討する会議で、思い付きで大河ドラマの誘致を提案したところ、企画が通ってしまう。
香取市が誇る偉人・伊能忠敬こそ題材にふさわしいと確信し、プロジェクトリーダーに据えられた池本は、人気絶頂で引退した老脚本家の加藤を説得して脚本を依頼。共にシナリオハンティングで伊能忠敬の人生の足跡を辿る。順調に進んでいると思われたが、プロット提出の日、加藤から衝撃的な言葉が飛び出す。「伊能忠敬は『大日本沿海輿地全図』を完成させてはいない」──。
55歳から死の直前まで日本全国を歩き続け、驚くべき正確さで日本地図を作成。生涯現役を体現した伊能忠敬は地図の完成を待たず逝去したが、その死は弟子たちによって伏せられていた。本作では、師の志を継いで地図を完成させるための、弟子たちの3年間の奮闘を描く。
忠敬は、なぜ苦難を顧みず日本地図を作ろうとしたのか? この問いへの「この国の正しい姿をきちんと形にすることが、異国から身を護るはじめの一歩」という弟子の言葉は、まさに現代の日本にも通じるだろう。現代と江戸時代をつなぐ、笑いと涙の実話物語。
ザ・リバティWeb シネマレビュー
「大河への道」
(星4つ。満点は5つ)
「自由・民主・信仰」のために活躍する世界の識者への取材や、YouTube番組「未来編集」の配信を通じ、「自由の創設」のための報道を行っていきたいと考えています。
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