「ディア・エヴァン・ハンセン」 - リバティWeb シネマレビュー
2021.11.29
© 2021 Universal Studios. All Rights Reserved.
2022年1月号記事
Movie
ディア・エヴァン・ハンセン
一通の手紙と思いやりの嘘
- 【スタッフ】
- 監督:スティーヴン・チョボスキー
- 【キャスト】
- 出演:ベン・プラット、エイミー・アダムス、ジュリアン・ムーア、ケイトリン・デヴァー、アマンドラ・ステンバーグ、ニック・ドダニ、ダニー・ピノ、コルトン・ライアン
- 【配給等】
- 配給:東宝東和
- 【公開日】
- 公開中
© 2021 Universal Studios. All Rights Reserved.
【レビュー】
高校生のエヴァン・ハンセンは母親と二人暮らし。友達もおらず、孤独な日々を送るエヴァンはある日、セラピストから自分宛の手紙を書くことを宿題にされる。書き出しは「親愛なるエヴァン・ハンセンへ(Dear Evan Hansen)」。自分の居場所を求める気持ちや、片思い中のゾーイへの思いなどを赤裸々に綴ったエヴァンだが、その手紙をゾーイの兄である同級生のコナーに持ち去られてしまう。
翌日、コナーが自ら命を絶ったと聞かされたエヴァンは、コナーの両親から一通の手紙を見せられる。それはエヴァンが自分で書き、コナーに取られた手紙だった。しかし両親はコナーが"親友"のエヴァンに遺書を遺したと思い込んでいる。悲しみに暮れる両親のために、エヴァンは「コナーとは親友だった」と思いやりの嘘をついてしまう。創作したメールのやり取りを見せ、ありもしない思い出を振り返るエヴァンに家族は救われていく。ゾーイとの距離も縮まり、エヴァンの人生は輝き始めるが……。
思いやりの嘘で人々を救った一方で、良心の呵責に苛まれるエヴァン。エヴァンの嘘への捉え方は人それぞれだが、「自分がエヴァンの立場だったら、どうするか」を考えると、また違った見方ができるだろう。人気ブロードウェイミュージカルの待望の映画化。
ザ・リバティWeb シネマレビュー
「ディア・エヴァン・ハンセン」
(星3つ。満点は5つ)
「自由・民主・信仰」のために活躍する世界の識者への取材や、YouTube番組「未来編集」の配信を通じ、「自由の創設」のための報道を行っていきたいと考えています。
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