「カウラは忘れない」 - リバティWeb シネマレビュー

2021.07.29

© 瀬戸内海放送

2021年9月号記事

Movie

カウラは忘れない

近代史上最大の捕虜脱走事件の真実


【スタッフ】
監督:満田康弘
【配給等】
配給:太秦
【公開日】
2021年8月7日よりポレポレ東中野、東京都写真美術館ホールほか全国順次ロードショー

 


【レビュー】

大東亜戦争中の1944年8月、オーストラリア東部の田舎町カウラにあった第十二捕虜収容所で、日本兵による1104人に及ぶ脱走事件が起きた。捕虜237人が死亡した近代史上最大の捕虜脱走事件。それは脱走ではなく、「死ぬため」だった。

生存者へのインタビューや現地取材などから、事件の背景や捕虜になることを恥とする当時の日本兵の心情を伝える。「このまま生きて祖国には帰れない」という日本人ならではの気高い精神を同調圧力や空気支配に落とし込む向きは残念だが、戦後76年を迎える今、当時を伝える貴重な作品と言える。

 

ザ・リバティWeb シネマレビュー

「カウラは忘れない」

(星3.5。満点は5つ)


タグ: 2021年9月号記事  満田康弘  Movie  シネマレビュー  捕虜  カウラは忘れない  日本兵  大東亜戦争 

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