トランプ大統領、本当は知っている? アメリカのUFO事情

2019.07.09

《本記事のポイント》

  • 米フォックス・ニュースがトランプ大統領にUFOについてインタビュー
  • トランプ氏はUFOについて完全否定せず、思わせぶりな回答
  • UFO情報は国家の存続にかかわる非常にデリケートな問題で、アメリカではまじめな報道の対象

どうやらアメリカでは、政治系ジャーナリストは大統領から「アメリカのUFO情報」を引き出すことが"使命"のひとつになりつつあるようだ。

保守系フォックス・ニュースもUFOについてトランプ氏を直撃

米大手メディアABCニュースの支局長ジョージ・ステファノプロス氏が、6月、トランプ大統領にアメリカでUFOの目撃が増加していることについてインタビューして、大きな話題になったところだが、このほど、米フォックス・ニュースの政治トーク番組の司会タッカー・カールソン氏が、大統領にUFO情報についてインタビューした。

しかも、トランプ大統領がG20後、韓国と北朝鮮の国境線に直行したとき、現地からそのインタビューを伝えてきたのだから驚きだ。

以下はそのやり取りの一部。

カールソン氏:「他のインタビューで、あなたはUFOに関するブリーフィング会議に出たと答えられました。それらは本物なのですか?」

トランプ氏:「まあ、そこにはあまり踏み込みたくはないのですが、個人的には懐疑的に思っています」

カールソン氏:「つまり、それを信じている人たちがいるということですね。パイロットたち……こういった変わったものに特に関心の無かったパイロットたちなのですが……それでも彼らがそういうものを見たというのですね」

トランプ氏:「私は(UFOの)信者ではないのだが、でも、どのようなことも起こりうると思います」

また、カールソン氏が、空軍基地にUFOの瓦礫の残骸が保管されていると政府関係者から聞いたと問うと、トランプ氏は「それについては聞いたことがないが、君の番組では見たことがありますよ。それについては正しいとは思わないが、ご存知の通り、私はオープン・マインドなのでね、タッカー」と答えた。

これは決して冗談めかしたインタビューではなく、前回ABCのインタビューに答えたように否定しながらも、含みを残した思わせぶりな回答だったので、SNSでも一気に様々な憶測が広がった。

大統領もUFOについて本当のことは言えない?

このあとカールソン氏は、英国国防省でUFOの調査経験のあるUFO研究者ニック・ポープ氏にも、大統領の見解についてどう思うかインタビューをしている。

ポープ氏は、まずは、現職の大統領がSF映画のジョークなどで質問から逃げたりせず、直球で返したことを評価。また、UFO関係のことに最初に触れた政府関係者は誰でも懐疑的になるものだが、トランプ氏がブリーフィングに出たことは非常に興味深いと言う。

大統領は、あまり入り込みたくないと言うが、個人的に関心がないか、彼の得た機密情報では、すべてのことがシェアできていないのかもしれないと語った。

また、カールソン氏が「信頼のおける政府関係者と話したのだが、彼らはキッパリとUFOの残骸を持っていると断言したのです。それがETのものとは言わなかったけど、未確認飛行物体の残骸だと。本当だとしたら、大統領が知らないはずはないでしょう?」と問うと、ホープ氏は次のように答えた。

「大統領は、まず参謀本部にアメリカにとって脅威なのかを確認し、疑問は脇に置いておいて、まずはどう対処するか聞くでしょう。このテクノロジーはアメリカのものか、ロシア、中国、もしくはもっと遠いところからのものなのか、つまりこれに関するすべての情報を得てから正体を解明しようとするでしょう。大統領がパイロットたちのことを確認したように、何か少し妙なことが起きていると感じているようです。重要で大きな事が起きていると思います」

UFO情報は、他の情報とは異なり、政府が公式にしていない(できない?)非常にデリケートな情報であることは言うまでもない。大統領にすれば、発言後の影響を考慮すると、むしろ「知っている」とは言えないはずである。

ちなみに、ABCニュースでインタビューをしたジョージ・ステファノプロス氏は、クリントン政権時の広報担当大統領補佐官だったので民主党であり、フォックス・ニュースでインタビューをしたタッカー・カールソン氏は保守のコメンテーターとあるから共和党だ。つまり、UFOに関しては、所属政党に関係なくアメリカ全体の関心事であり問題なのだ。もっと言えば、アメリカだけでなく世界の関心事であり、実際にこのようなニュースはあっという間に全世界に報道されてもいる。

ABCニュースやフォックス・ニュースの主要な番組で大統領に極めて真面目にUFOのインタビューがなされていることに驚く。大きな波紋を呼んでおり国民も興味津々なので、このようなインタビューは今後も続くだろう。大統領選にも影響を与えるのか楽しみでもある。(純)

【関連記事】

2019年6月19日付本欄 トランプ米大統領が初めてUFOについて語る

https://the-liberty.com/article/15890/

2019年7月1日付本欄 米議員がUFO情報のブリーフィング会議 刻々と進化する米UFO事情

https://the-liberty.com/article/15970/


タグ: トランプ大統領  ブリーフィング会議  フォックス  空軍  UFO 

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