天安門事件から30年 - インタビュー 中国に「もう一つ」の政党を
2019.06.09
2019年7月号記事
天安門事件から30年 中国の若者が再び立ち上がる
Interview 4
中国に「もう一つ」の政党を
アメリカで活動する盲目の人権活動家に、中国民主化の展望を聞いた。
中国出身の人権活動家
陳光誠
(ちん・こうせい) 1971年、中国山東省生まれ。幼少時に高熱で失明。独学で法律を学び、在野の法律家として人権擁護活動に従事。中国当局に拘束されるが、2012年に自宅軟禁から脱出し、アメリカに亡命した。
──天安門事件から30年です。
天安門事件での流血の弾圧によって、中国共産党は人心を完全に失いました。
共産党政権は、国内で対抗する組織が立ち上がることを非常に恐れています。しかし、中国人が民主主義を求める戦いを止めることはありません。権利が保障されなければ、自由で民主的な社会を実現することはできないからです。
共産党政権は、これまでに8千万人以上もの国民を殺戮し、権力を維持してきました。これは「人道に対する罪」です。中国人はこの犯罪を決して忘れることはありません。共産党のすべての嘘が白日のもとにさらされる日が来ることを願っています。
──大川隆法・幸福の科学総裁は、3月の台湾での講演で、中国は「少なくとも二大政党制の国に」と述べました。
とても大胆で重要な意見だと思います。中国のために、あえてこのような提言をされたことに心から感謝します。いまの時代には、大川総裁のようなリーダーが必要とされています。
反対政党が生まれれば、中国人の民意はすぐに集まっていくはずです。邪悪な共産党がすべてを支配する体制が変わるならば、とても素晴らしいことです。
「自由な中国」の実現を
共産党はいま世界に影響力を及ぼしています。しかし、大川総裁のような熱意が国際社会にあれば、中国の民主化を支持する動きが生まれるはずです。
最も大事なことは、「自由な中国」を実現するために、世界の国々が力を合わせることです。共産党が崩壊すれば、中国だけでなく、アジア全体が大きく変化します。現在の脅威がなくなったとき、自由なアジアの繁栄が生まれるはずです。中国民主化のために、日本が重要な役割を果たすことを期待します。
(聞き手 藤井幹久・幸福の科学国際政治局長)
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